こんにちは!セイジュン@80年代少年(@39Seijun)です。80年代あいうえお辞典、今回は「て」の項。80年代で「て」といえば、もうこの方でしょう。寺尾聡さんです。
毎週木曜日に、ツィッターで【木曜9:00はザ・ベストテン】として80年代の「ザ・ベストテン」のランキングを、年度ランダムでお送りしています。
先日、81年5月頃のランキングとして、こんなツィートをお届けましました。
【木曜9時はザ・ベストテン】
1981年(昭和56年)5月7日のザ・ベストテン
1.ルビーの指環
2.ブギ浮ぎI LOVE YOU
3.ヨコハマ・チーク
4.シャドー・シティ
5.リトルガール
6.夏の扉
7.街角トワイライト
8.E気持
9.17才
10.サンセット・メモリー#80年代@retoro_mode pic.twitter.com/TZgZEQI0yV— セイジュン@アラフィフITストラテジスト (@39Seijun) May 6, 2021
第1位は、「ルビーの指環」。
この時点で5週連続の第1位です。結果的には12週続けて第1位となり、10週超えの記念として、ワインカラーのソファーがスタジオセットに現れたと記憶しております。
さて、今回は寺尾聡さん。
「ルビーの指環」が大ヒットする前、僕ら80年代少年たちは、アクション俳優として寺尾聡さんを認識しておりました。そうです、西部警察です。
西部警察:リキ刑事
初期大門軍団で、舘ひろしさん演じるタツとの二枚看板として覚えています。
サングラス姿がカッコよくってね。
僕らより年長の方にしてみれば、グループサウンズ「ザ・サベージ」の一人として、や 劇団民藝の宇野重吉さんのご子息として認識していた方もいらっしゃったようです。
3曲同時に「ザ・ベストテン」ランクイン
そんな中、80年に「SHADOW CITY」「出航 SASURAI」をリリース。
そして81年2月に「ルビーの指環」と続きます。
冒頭書きました「ザ・ベストテン」での12週連続第1位というのも快挙ですが、この3曲が同時にランクインというのもすごかったです。
いずれも名曲で、「出航」はいまだにCMソングとして使われていて、ラジオやテレビから流れてくると一瞬で80年代初頭に戻ってしまいます。
アルバム「Reflections」
そして、81年5月にアルバム「Reflections」と続きます。
寺尾聡さんの全曲作曲。作詞陣は松本隆さんと有川正沙子さん。そして井上鑑のアレンジがカッコよすぎました。
シングルカットされた3曲以外にも、冒頭の「HABANA EXPRESS」やレゲエサウンドであった「喜望峰」など、とにかく名曲ぞろい。
当時、まだ中学生上がりたてで、LPを買うことができず、当時 街に一軒はあった歌詞レコード屋さんで借りてきてテープにダビングして文字通り擦り切れるほど聴きました。
また、1981年のたしか夏だったかNHKFMでオンエアーされたライブがあったのですが、それもエアチェックして聴いてました。
冒頭とラストがビートルズのカバーでした。
「ダイヤルM」の冒頭のSEもアルバムバージョンと違っていて、こちらもカッコよかった。
これ以降、特に90年代に入るとセールス的にはミリオンが連発される時代になりますが、とにかく国民レベルで皆が知っている曲、あるいはこぞって聴いたアルバムという意味では「ルビーの指環」「Reflections」がこの国の最後かも知れませんね。
「ルビーの指環」は81年の年間ベスト1。当然ながら、レコード大賞も受賞となりました。
その後、俳優として
その後、80年代後半から俳優としての活躍がメインになって行きます。
『乱』『夢』『まあだだよ』と最晩年の黒澤明作品に出演。
そして、2000年代に入ると『雨あがる(2000年)』『半落ち(2003年)』で2度の日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞しています。
日本レコード大賞受賞者にして、日本アカデミー賞最優秀主演男優賞受賞者というのは、現時点では寺尾聡さん以外にいらっしゃいません。これもスゴイですね、たぶんもう出ないのかも知れません。
Reflectionsは、「Re-Cool Reflections」として再録音盤が2006年に発売されました。
これは更にクールに仕上がっています。また、音楽活動して欲しいなあ。
では、次回 80年代あいうえお辞典。「と」の項で。