ITストラテジスト絶対合格:2024年版【午前Ⅰ対策】

ITストラテジスト
セイジュン
セイジュン

ITストラテジスト試験対策、まずは午前Ⅰ問題から対策を考えていきましょう。時間・出題数/形式から、具体的な対策を立てます。

こんにちは、セイジュン@エンジニア応援隊(@39Seijun)です。今回はITストラテジスト、午前Ⅰ問題の対策です。

早くも2024年春向けの通信教育・模試が発表になりました。特に論文対策は書くこと、そして他者に採点してもらうことが重要です。一番良いのは模試か通信教育の受講です。204年度版の模試・通信教育情報、こちらの記事でまとめました。併せて是非!

午前Ⅰ問題を分析!

午前問題の時間配分・出題数などは以下の通り。

時間:9時30分 ~ 10時20分 50分間
出題数:30問
出題形式:四肢択一(いわゆる4択)
足切りライン:60%

 

今回の論点は、「ITストラテジスト試験が属する高度情報処理試験では、午前Ⅰ問題は共通で出題される」というところから始めましょう。

春試験の試験区分でいえば、

・ITストラテジスト試験(ST)
・システムアーキテクト試験(SA)
・ネットワークスペシャリスト試験(NW)
・ITサービスマネージャ試験(SM)
・情報処理安全確保支援士試験(SC)

みんな一緒。なぜか?

各試験区分の定義である「高度IT人材として確立した専門分野をもっている」人が、すべての高度分野で同一の記載であるためです。

つまり、午前ⅠはITストラテジストとしてだけではなく、高度情報処理技術者として対策が求められるということです。

学習方法のキモは、以下の通り。

午前Ⅰ問題の対策は何と言っても過去問題を解くこと。
最低でも3カ年分を3回解く。アイテックさんの必携書、2024年度向け、新刊が出ました!

 

時間設定は、9:30~10:20のあっという間の50分。

マークシートの四肢択一で、30問出題、全問に解答する必要があります。1問に2分かけられないというスピード勝負。

満点の60%が足切りライン。30問の60%ということは18問以上正解しなければ、午前Ⅱの採点すらしてくれないということですね。

12問しか間違えられない。ということは、苦手な分野を作ってはダメで、まんべんなく一通りの学習が必要になるということです。

では、勉強方法を考えるにあたって、具体的に問題を見てみましょう。

WAFの説明はどれか。

ア Webアプリケーションへの攻撃を検知し、阻止する。
イ Webブラウザの通信内容を改ざんする攻撃をPC内で検知し、検出する。
ウ サーバのOSへの不正なログインを監視する。
エ ファイルへのマルウエア感染を監視し、検出する。
(平成31年度春試験 午前Ⅰ 問15)

どうですか?解けます?

私はこの設問、解けました。何で解けたか。WAFの知識を深く学んでいるから? 違います。

その2年前、平成29年度(2017)の秋試験に出てた設問だからです。

過去問、解いてたから知ってただけです(爆)。

学習法は、もう、過去問を繰り返し解く。

これに尽きます。

情報処理技術者の志向として、真面目・きっちり、というヒトが多いのですが、こういう方は丁寧にやろうとしすぎて、参考書などを頭から読み込む、という学習法を取ってしまいがちです。

たとえば、先ほどのWAFに関して言えば、「WAFは?」を納得するまで確認するという方法です。モチロン悪くないです。ただし、いかんせん、それでは学習時間が足りません。

ITストラテジストを受験しようと考える皆さんは、おそらく仕事をお持ちで、かつバリバリ働いている方です。その方が、「まずは参考書の第一章から」と初めてしまっては、午後の対策まで追いつかないでしょう。

また午前(ⅠもⅡも)問題は、足切りラインがあるにせよ、満点取る必要はありません。たとえば、足きりラインが午前Ⅰで18問(60%)にあるとして、30問(100%)全問正解したからといって、40%分を後続の試験分野(午前Ⅱや午後Ⅰ)にキャリーオーバーしてくれる訳ではないからです。

18問取れればいい、と思うと、17問しか取れず1問違いで足切りとなったら悔やんでも悔やみきれない結果となってしまいますが、ここは大らかに構えて、およそ8割くらい取れればOKといった取り組みをしたほうがいいと考えています。

そうした時、最も効果的な方法が、冒頭に挙げた「過去問題を繰り返し解く」ということになります。

具体的な学習法

まずは、高度情報処理試験の午前Ⅰ共通3回分の過去問題集を購入。その際、解答と解説が充実しているものがベスト。一番のお勧めがコレです。

それを3回分、まずは一周解く。答え合わせをする。単に合ってた!間違ってた、、で一喜一憂でせず、解説をちゃんと読む(合ってた問題も)。一周解き終わったら、もう一周解く。解説を読む。さらにもう一周。

すきま時間(通勤時間等)を使っての午前対策とは別に、腰をすえての午前Ⅰ対策を、以上のように過去問を解く事で、週に1回行うとしましょう。

たとえば週末に、50分で解答して40分で答え合わせ+解説読み込み。計1時間半。3回分やるのに3週間。これを3セットで9週間。2ヶ月強でかなりの実力アップになります。最後のほうになると、問題を見た瞬間に、答えを思い出します。こうなってくると「WAFとは?」が分からなくても、同じ過去問なら、正解にたどり着けます。

そして、情報処理試験の午前問題のいいところは、過去問題が定期的に再度出題されることです。本試験のときに、「あ、これ、まんま一緒!」という問題が出てきます。そうやって30問の8割を目指しましょう。

おすすめの教材(問題集)ですが、2024年度版が、10月11日に出版です。ちなみに23年度版は12月発売だったので、今年はアイテックさん、おそろしいほど気合入れて早めに出版されましたね~。夏休み返上だったのでしょうか。。。渾身の一冊、そして、本書はITストラテジスト受験者必携の書です。以下で、すぐにポチって下さい。

では頑張りましょう!次回は、午前Ⅱ問題対策です。