ITストラテジスト絶対合格:2024年版【午後Ⅰ対策】

ITストラテジスト
セイジュン
セイジュン

ITストラテジスト試験、いよいよ午後に突入です。高度情報処理技術者試験では、この午後Ⅰが合否を分ける最大の関門です。心してかかりましょう。

こんにちは、セイジュン@エンジニア応援隊(@39Seijun)です。今回は午後Ⅰ問題の解説です。

早くも2024年春向けの通信教育・模試が発表になりました。特に論文対策は書くこと、そして他者に採点してもらうことが重要です。一番良いのは模試か通信教育の受講です。204年度版の模試・通信教育情報、こちらの記事でまとめました。併せて是非!

ここが剣が峰、午後Ⅰ問題を徹底分析します

ITストラテジスト試験、午後に入ります。まずは時間配分等のスタティックな情報から。

時間:12時30分 ~ 14時00分 90分間
出題数・解答数:4問中2問に解答すること
出題形式:記述式
足切りライン:60%

 

午後Ⅰの学習方法のポイントは、以下の通りです。まずは「必携の書」のご紹介から。

午後Ⅰ問題の対策も、まずは過去問題集を丁寧に解いてみること。
【最良の書籍(100%推奨)】
1.毎年ご苦労さまです、アイテックさんの労作 過去問集!

2.コチラもIストラテジスト受験者必携の書。特に午後対策はコレ

では、ITストラテジスト午後Ⅰ問題みていきましょう。

文章問題が4台出題され、その中から2問を選択して解答します。

冒頭の5~10分程度で、4題をざっと見渡し、選択すべき2題をチョイスします。

仮に10分を問題選択に充てたとして残り80分。1問あたり40分で解答する必要があります。

過去問題を見渡すと、およそ1問あたり3~5ページの文章が続きます。ある企業の業務システムやプロセスの概要、課題のヒアリング状況、図表なども出てきます。

設問自体は、大きく3~5問。その中に小問があり、穴埋め式(いわゆる文章の中からのキーワード拾い)や「〇十字以内に述べよ」といった設問が続きます。

午後Ⅰ問題で問われていること

穴埋め式にせよ、記述式にせよ、午後Ⅰで問われているのは、次の3点。

・限られた時間内で、一定量の文章を読み、理解する能力
・理解した文章を、問いかけ(設問)に従い編集する能力
・編集する際に、ITストラテジストの知識を盛り込む能力

簡単にいえば、穴埋め式や記述式の答えは問題文の中にあり、それを抽出し編集して定義された字数内に収めれば第一・第二関門突破です。ここまでは高校・大学受験での現代文に非常によく似ています。

ただし、それだけでは第三関門を突破できません。ITストラテジストの体系立てた知識やノウハウを盛り込まないとダメです。

2020年度の試験を例にの、4問を見てみると

1.デジタルトランスフォーメーション(DX)について
2.小売販売とインターネット通信販売の融合について
3.新規ビジネスの企画について
4.AIを用いた節電義手について

 

どうです?

すごくないですか?ここ数年の新規技術、新しい概念・考え方など、早速取り入れてますよね。

その知識やノウハウはどこにあるのか?残念ですが問題文章中にはありません。

IPAのサイト内にあるITストラテジストのシラバスの中にあるのです。「ITストラテジスト シラバス」で検索してIPAのサイトからダウンロードして読み込んでみて下さい。

しかし、このシラバスが無味乾燥なんです。知識やノウハウとして腹落ちするには参考書の読み込みが必要です。最良の参考書はこちら、「情報処理教科書ITストラテジスト」です。

広田先生の2024~25年度版が発売されています。

なんと2024年10月の出版!秋試験の実施にターゲットを合わせて出版する執念…恐るべし。

具体的対策:過去問の解き方

前提:かならず書いて解きましょう。

字数制限に合わせるための言葉選びなども練習のうちですし。ということで、午後Ⅰ問題は、電車の中はちと無理で机に向かって、となりますね。

本文の読み込みの際、アンダーラインやマーキングは適切か

あんまり多くても、かえって文章の強弱がわからなくなりますよね。

適切なアンダーラインが引けているか。

イコール、文意を把握できているか。

解答の際、意識的にキーワードを拾っているか

採点官の気持ちになってみましょう。

模範解答で示されたキーワードをズバリ拾えていれば、〇をつけやすいです。

これは、上記のマーキングと一致しているかで判断します。

設問(問われていること)と自分の解答の語尾が一致しているか

例えば、「○○な事を書け」と問われたら「○○な事」と書いているか。

聞かれていることに素直に答えるのが合格へのステップ第1です。

字数制限は守られているか

字数制限が少ない場合(10~15字)は、ほぼドンピシャの文字数が求められているはずです。

ここで、15字なのに、8字しか埋まらない場合、キーワードを拾い間違えています。

逆に字数制限が多い(40字~60字)場合でも、解答結果に5字以上のブランクがあるとしたら、キーワードの拾いもれ(「AとBがCしたのでD」を求められているのに、「AがCしたのでD」と答えていないか)をチェックします。

自己採点の方法

さて、過去問を解いたら、自己採点を行いましょう。ここでも、八割主義で。

特に日ごろから自分に厳しい方は、問題集の解答例との厳密な一致をもって正解!とし過ぎると、「あーまた30点。。」となってやる気が消去されますので、ご注意のほど。

ポイントは、ここでも、以下の通り。

・キーワードを拾えているか
・スキル標準から拾えているか
・字数制限に対して極端にショートしていないか
・オーバするものを無理無理詰めこみすぎていないか
・語尾があっているか

自己採点が難しい方は、模試等へのチャレンジも考えていきましょう。これも2024年度版の模試情報など、また記事にしますね。

では、引き続き、がんばっていきましょう。次回は午後Ⅱ問題です。