ITストラテジスト・午後Ⅱ対策:実際の問題を解く!(まとめ)

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セイジュン
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ITストラテジスト試験午後Ⅱ(論文)対策です。午後Ⅱの過去問を使って「論文の骨組み・プロット作り」を行ってきました。今回はそのまとめと雑感です。

こんにちは!セイジュン@エンジニア応援隊(@39Seijun)です。ITストラテジスト試験対策を応援しております。

 

論文対策は書く事、そしてそれを他者に採点してもらう事がポイント。一番良いのは、模試か通信教育の受講です。2025年度版の模試・通信教育情報、こちらの記事でまとめました。併せて是非!

これまで、令和2年(2020年)から令和4年(2022年)までの都合9回の「ITストラテジスト試験・午後Ⅱ」の過去問を利用して、論文の解法+プロット作成を行ってきました。皆さんの学習の一助(反面教師であっても)になりましたら幸いです。

なお、令和5年(2023年)分も鋭意作成中ですので、仕上がりましら、またアップします。

では、3年分・9回のまとめと雑感。まずは目次として各設問のタイトルです。年度の新しい順ソートです。

◆令和4年(2022年)

>>午後Ⅱ対策:実際の問題を解く!(令和4・問1)

「ITを活用した顧客満足度を向上させる新商品・新サービスの企画」に関する問題でした。

 

>>午後Ⅱ対策:実際の問題を解く!(令和4・問2)

「基幹システムの再構築における開発の優先順位付け」に関する問題でした。

 

>>午後Ⅱ対策:実際の問題を解く!(令和4・問3)

「経営環境の急激な変化に伴う組込みシステム事業の成長戦略の意思決定について」でした。

 

◆令和3年(2021年)

>>午後Ⅱ対策:実際の問題を解く!(令和3・問1)

「デジタルトランスフォーメーションを実現するための新サービスの企画について」

 

>>午後Ⅱ対策:実際の問題を解く!(令和3・問2)

「個別システム化構想におけるステークホルダの意見調整について」

 

午後Ⅱ対策:実際の問題を解く!(令和3・問3)

「異業種メーカとの協業による組込みシステムの製品企画戦略について」

 

◆令和2年(2020年)

>>午後Ⅱ対策:実際の問題を解く!(令和2・問1)

「デジタル技術を活用した業務プロセスによる事業課題の解決について」

 

>>午後Ⅱ対策:実際の問題を解く!(令和2・問2)

「ITを活用したビジネスモデル策定の支援について」

 

>>午後Ⅱ対策:実際の問題を解く!(令和2・問3)

「組込みシステムの製品企画における調達戦略について」

 

◆ご参考:午後Ⅱ対策おさらい

>>午後Ⅱ対策

 

続いて、出題傾向と対策です。私見です。

 

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出題傾向と対策

今回過去問9題を紐解いてきましたが、問題の形式・テンプレートは非常に良く練られているなと改めて思いました(上から目線と感じたらスイマセン、ごく素朴な感慨です)。

【傾向】

◆問い本文の冒頭に、全体をまとめるタイトル・リード文がある

◆問い本文は、「冒頭に結論、ないしは総論/その次に具体例/最後に評価・改善について論じてクローズ」という構成で出来ている

◆設問ア~ウが、本文の構成と表裏一体/対になっており、設問ア~ウで問われること、文字数などもほぼテンプレ化されている

 設問ア:携わった企画・検討・プロジェクトについて、リード文の〇〇をからめて書け。800字

 設問イ:本文の主題であるテーマについて具体的にかけ。800字~1600字 

 設問ウ:事業部門や経営層への説明・承認。評価と改善について書け。600字~1200字

◆テーマが非常に今日的かつストラテジスト的(DX、ビジネスモデル、業務プロセス改革、等々)

 

【対策】

では、以上のような傾向のある問題に対してどんな対策が有効でしょうか。

◆やっぱり、事例をしっかり準備しておくこと

自分が携わった企画業務、戦略立案業務等々をキッチリ準備しておく必要があります。携わった当時は自分は他の役割・ロールとして参加していたとしても、やっぱり実際の案件は論文に落とし込む際にもリアル度が違います。例えば、とあるサービスを企画・製品化する際、陣は企画後の商品化フェーズのプロマネであったとしても、その事例を掘り下げて準備しておくのがいいでしょう。

◆今日的なテーマについての事例

そうはいっても、DX案件といった今日的なテーマの場合、「サブや担当としても携わったことがないよ~」という事も多いと思います。何度もご紹介してきており恐縮ですが、日経コンピュータなどを中心に世の事例に触れておきましょう。

>>日経コンピュータ:定期購読

日経コンピュータの効用について、こちらにまとめました。

◆そのうえで、論文プロットも事前に組み立ててておく

特に、設問ア、イ、ウに沿って、特にアの「私が携わった〇〇」の部分や、ウの「経営への報告」「評価と改善」などは実際に原稿書いて、(暗記まではオーバーですが)試験直前に読み直すなどロジックを覚えて、現場ではマイナー修正などの対応といった準備ができるといいですね。

 

その他雑感

さて、ちょっと肩の力を抜いて、論文だけでなく、情報処理技術者試験全般についての雑感(雑談)です。

◆問3の扱い

問3、いわゆる組込み系システムの問題ですが、これを選択するか否かは悩ましいですね。

この分野を実際に仕事にしている方は、迷わず選択なのかなと思います。私自身はSier所属で、組込みシステムに携わったことがないので微妙ですね。過去問の事例の中でも書きましたが、バシッとした事例があれば問3にチャレンジしてみる価値もあるかもです。

 

◆西暦⇔和暦問題

2023年4月16日に開催予定の試験。IPAさんはかたくなに「令和5年」と和暦で表記しています。

経済産業省管轄の独立行政法人で、公共・官庁の特性によるものなのでしょうが、さすがにもう西暦でいいんじゃないでしょうか。せめて西暦・和暦併記にしてほしいんだけどなあ。

◆理系的な表記

これも記載・表記の問題ですが、コンピュータ、サーバ、メーカ etc。

理系の特性として、「外来語のカタカナ表記において音引きを省略する」という原則を徹底しています。かつて日本工業規格(JIS Z 8301)において「その言葉が3音以上の場合には、語尾に長音符号をつけない」という規定があったと言われており、その名残ですね。

あと、点(、)が「,(カンマ)」なのも情報処理技術者試験の特徴です。ここら辺までは歩み寄れますね。

今回の過去問を解いていて笑ったのが、デジタルとディジタル問題。令和3年問1でですが、略語としてのDXをデジタルトランスフォーメーションとして表記している同じ行で、ディジタル技術と記載しています。

「デジタルトランスフォーメーション」は固有名詞として扱い、しかし我々IPAはディジタルって書きたいんですけどね、っていう気概が感じられました。思わず笑ってしまいました。

では、また。勉強、ガンバロー!