や:ヤンバルクイナ【やんばるくいな】

80年代

こんにちは!セイジュン@80年代少年(@39Seijun)です。80年代あいうえお辞典、今回は「や」の項。沖縄県の鳥について、です。

 

80年代を「あいうえお順」に振り返っておりますが、今回は動物(というか鳥類)。これまでの連載で、動物(というかその時は爬虫類)が登場したのは「え」の項、エリマキトカゲでしたが、今回はヤンバルクイナです。

 

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1981年に発見された鳥

まずは、Wikiのヤンバルクイナの項を引用させてください。

ヤンバルクイナ(山原水鶏、学名:Hypotaenidia okinawae)は、鳥綱ツル目クイナ科Hypotaenidia属に分類される鳥類。
日本の沖縄本島北部の山原(やんばる)地域のみに生息する固有種であり、1981年(昭和56年)に発見された。和名は上記の生息地域の地名に由来し、「やんばる地方に棲むクイナ」の意。ほとんど飛ぶことができない。

 

で、沖縄本島北部に生息する鳥を、何故この「80年代あいうえお辞典」で採り上げたかと言いますと、この鳥が発見されたのが、1981年だからでございます。

1981年11月13日、当時の各新聞に「沖縄本島北部に新種の鳥、「ヤンバルクイナ」と命名」と報じられました。ちなみに、13日の金曜日のことでした。

当時、小学生・中学生であった我々は20世紀の文明の中にあって、この日本で新種の動物が発見されるなんてことがあるのかと驚いたものです。

新聞の扱いも、かなり大きかったと記憶しています。

今になってみれば、世界にはまだまだ未知の領域があり、人間は無知であり、かつ未熟であることを痛感していますが、当時の我々は技術や文明への信奉が強かったのだと記憶しています。

 

1981年、こんな時代(スポーツ・芸能)

そんな1981年を思い返してみると。。。スイマセン、政治・経済ではなく、スポーツ・芸能ですが、簡単にピックアップしただけで、当時をご存知の方は嗚呼~と思い出して頂けるかと思います。

大相撲でいえば、貴ノ花(もちろん先々代)と輪島が引退して、千代の富士が横綱になった年。

テニスで言えばボルグ・マッケンロー。

プロ野球は、原辰徳が新人。投手は江川がタイトル総なめ。

国内ゴルフは青木功が賞金王。

 

そして、ヤンバルクイナ発見の報道の前日。

前日の1981年11月12日 ザベストテンのランキングです。

第1位:ギンギラギンにさりげなく 近藤真彦
第2位:風立ちぬ 松田聖子
第3位:ハイスクールララバイ イモ欽トリオ
第4位:グッドラックLOVE 田原俊彦
第5位:キッスは目にして! ヴィーナス
第6位:みちのく一人旅 山本譲二
第7位:ス・ト・リ・ッ・パー 沢田研二
第8位:少女人形 伊藤つかさ
第9位:サヨナラ模様 伊藤敏博
第10位:ツッパリHigh School Rock'n Roll 試験編 横浜銀蝿+嶋大輔

話題は完全にずれてしまいましたがw、1981年当時に思いをはせて。80年代あいうえお辞典ですので、お許しください。

 

ヤンバルクイナの現状

さて、1981年から40余年。本稿アップ時点(2023年)のヤンバルクイナについて、です。

残念なことに、親鳥がエサ探しに奔走するこの時期、交通事故によって毎年多くのヤンバルクイナが命を落としてしまいます。また、ヤンバルクイナの命を脅かすものは車だけではなく、人間が持ち込んだ野ネコやマングースなどの外来種による被害も深刻です。ヤンバルクイナの数は発見当時頃の約2000羽から現在の約700羽へと三分の一にまで減少し、絶滅の危機に瀕しています。 ~内閣府のサイトより~

 

その後、各種団体や企業の支援などもあり、エコロードの敷設などに取り組まれているとの記事もお見受けしました。固有種が繁栄できる世界であるといいですねえ。