秋晴れの午後、東京は市ヶ谷駅の目の前にある「市ヶ谷フィッシュセンター」に行ってきました。
こんにちは、セイジュン(@39Seijun)です。「今年やりたい100のこと」シリーズ。
今回は”釣り堀に行ってみたい”を実現してみました。
釣り堀に行ってみたい!
釣り堀行きの発想は、もう35年以上前から持っていました。
高校卒業後の浪人時代、駿台予備校に通っており、新宿から御茶ノ水まで中央線を利用していた頃からのものです。
新宿から御茶ノ水の道程、中間地点の四谷を過ぎたあたりから、お濠沿いを走る中央線。水辺というものはどことなく人に癒しを与えてくれるもので、それは車窓から眺めるだけでも効用がありました。
お濠の中でも際立った存在だったのが、市ヶ谷駅前にある釣り堀。
車中や駅のホームは、目的や締め切りを抱えた多くの人が時間に追われながら行き来していましたが、釣り堀には独特の時間が流れているように見受けられました。
いつか時間が出来たら、あそこで釣り、したいなあ。
それから、あっという間に35年。
今春、早期退職してやっと時間が出来たこともあり、またFIRE生活という奴が時間の流れの「一種のエアポケット」みたいなところもあって、釣り堀に似ているかな~と思って、今回訪問した次第です。
ちなみに、釣りの経験は、ほとんどありません。小学生時代に近所のどぶ川でやったザリガニ釣り。あとは社会人になって一度だけ友人といった渓流釣り。そのくらいかなぁ。
市ヶ谷フィッシュセンター
さてさて、市ヶ谷駅に到着です。
駅のホームからも眺めることができる「市ヶ谷フィッシュセンター」。歩いて一分、JRのホームからも見えますので地図ナシで行けます。
敷地内には熱帯魚屋さんや金魚釣り(「すくい」ではない。あくまで「釣り」です)の一角などもあります。
今回の目的は「釣り堀」。とはいえ、そもそも何の魚なのかも分かってないな~と、ここに来て把握するほどのノンポリぶりでしたが。。
料金表をみて分かりました。「カープフィッシング」。そう、鯉釣りです。
さて、料金ですが、1時間780円。そこに貸し竿代110円と餌代110円が加わって、ちょうど1,000円。別途、小人・学生・シニア割がありました。
ちなみに料金表は日本語以外に英語、韓国語、中国語とあり、ここもインバウンドのお客さんが増えてきたのが窺えますね。訪日の折の東京観光としては、実に素敵な時間の使い方だと思いますよ。
さてさて料金を支払い、棹と餌を受け取って、いざ釣り堀へ。
餌のつけ方もよくわかってないのですが、まあ何となく餌を丸めて針につけて、と。
目の前の堀は、釣り堀独特の深い色で底までは見えませんが、ナントこちらが餌をつけているのを見て、鯉が「お、餌くれ~」と近づいてくるほどの、鯉連中の世慣れっぷりです。
こりゃ、入れ食いだな~と思って一投め。ところが、こっからがナカナカ。
釣りは全くの初心者で、ボッチ遊びにつきアドバイスしてくれる先達もおらず。
ツンツンと餌をつつく感触で棹をあげてみれば、まだまだ。
逆に浮きが沈んでいくのをボーっと見つめていてたら、餌がなくなっていて。
なんてことを数回、十数回。
「ああ、これがアタリって奴か」なんて、持てる釣りの知識を総動員して、やっと感触をつかむとグーっとしなる棹!ああ、夢中で棹をあげてやっと一匹釣りあげました。
いやー、こりゃ楽しいな。「趣味は釣り」という人々が一定数いるというのも分かるなー、なんて思っていると、また沈黙の時間。
これまでの35年で時々ホームから見下ろしている場所だったこの釣り堀から、今日は逆にホームを見上げてみて、やっぱり流れる時間の違いに想いをはせたり。
忙しく充実した時間もノンビリと流れる時間もどちらも大切であること。自分が過ごしたいように過ごせるのが何よりであること。
35年以上、時々ホームや車窓から眺めるだけだった場所に来てみました。今日はこちらから中央線・総武線を眺めています。まったく違う時間が流れています。どこか分かりますか? pic.twitter.com/wBkZJxJjmG
— セイジュン (@39Seijun) October 11, 2023
そして1時間が経過し、終了です。天気の良い日の午後、実にいい時間を過ごすことができました。また来よう!
今回はここまで。次回、また楽しい場所を訪れてご紹介していきたいと思います。ではまた。