こんにちは!セイジュン@80年代少年(@39Seijun)です。80年代あいうえお辞典、今回は「み」の項。宮崎美子さんの鮮烈デビューと知る人ぞ知るの歌手活動について、です。
前項の「ま」で松任谷由実さんをその1、その2と2回に亘ってお届けして、ちょっとそれに当てられていて記事更新が滞っておりました。気を取り直して(?)今回は「み」の項、宮崎美子さん。
ミノルタX7
まずは何と言っても、ミノルタX7のCMです。1980年にTVCMで流れ、まさに一世を風靡しました。
木陰で、ロンTとジーンズを脱いで青いビキニ姿になるというもの。
キャッチコピーが「いまのキミはピカピカに光って」。
コピーライティングが糸井重里さん。キャッチコピーを急遽ふくらませたものが詞となり、作曲がムーンライダースの鈴木慶一さん、唄が斉藤哲夫さんによる楽曲も有名になりました。
当時を知る人はサビのフレーズはしっかり記憶に残っていますよね。
ちなみに、この当時のミノルタX7。高級一眼レフカメラということで、お値段が59,500円。
統計情報によりますと、1980年の大卒初任給が114,500円。ということはミノルタX7、今でいうと10万強くらいでしょうかね。やっぱり高級品。CMも力が入るというものですね。
そして、(ちょっとぽっちゃりの)健康体として鮮烈デビューとなった宮崎美子さん。まだ当時は熊本大学の学生だったとかで、その素朴さも人気の源泉となりました。
女優として、タレントとして
CMでのデビューと並行して篠山紀信さんによるグラビアや女優活動なども開始。
CMの次に記憶しているのが、黒沢明の「乱」と、そして何より巨泉のクイズダービーでの6代め2枠。ここでの知的なふるまいが、後々のクイズ番組での活躍に繋がってますね。
ちなみにクイズダービーの解答者は代々かわれど、80年代コアだったのは、1枠が篠沢教授→北野勝さん。2枠が長山藍子さん→宮崎美子さん、3枠がはらたいらさん、4枠が竹下景子さん、5枠がゲストという並びではないでしょうか。
歌手として
さて、宮崎美子さんのもう一つの顔。歌手・シンガーです。若気の至りというのかも知れませんが、1981年にファーストアルバムをリリースしています。アルバム・タイトルが「Mellow」。どうやって入手したのか忘れてしまったのですが、当時カセットにダビングして聴いていました(おそらく当時は貸しレコード屋があってそこで借りたのかな)。
これ、隠れた名盤です。昨今はシティポップスばやりですが、まさにその走り。
前回とりあげましたユーミンこと松任谷由美さんの「夕闇をひとり」「ためらい」が入っていて、個人的にはユーミンの歌唱よりこちらのほうが馴染んでいるくらいです。
他にも矢野アッコちゃん作詞、教授が作編曲の「今は平気よ」。糸井重里作詞、鈴木慶一作編曲。さらには南佳孝、来生えつこ、八神純子、渡辺真知子など80年代初頭のポップス・ニューミュージックの豪華作家陣の手による曲多数、という具合です。
これ、Spotifyでもありますし、アマプラとamazonMUSICアンリミ にもあります。シティポップスファン、80年代音楽ファンの皆さん、一聴ください。
80年代以降もTV中心に活躍。最近ではauのCMで高杉くんのおばあちゃんになったかと思えば、40年ぶりのビキニ姿の写真集を出されたり、と相変わらずの活躍です。
高杉くんの意識が高くなったのは、何歳からなんだろう…?
意識高すぎ!高杉くん 新CM「タイムスリップ写真」篇登場です♪https://t.co/07rDDqah9y #意識高すぎ高杉くん #神木隆之介 #松本穂香 #宮崎美子 pic.twitter.com/Ar1bhPKRDc
— au (@au_official) March 19, 2019
結局、スレンダーよりぽっちゃり、クールより笑顔、というのが大事なのではないでしょうか。
さて、久しぶりになってしまった80年代あいうえお辞典。次回は「む」の項です。