と:トシちゃん【としちゃん】

80年代

こんにちは!セイジュン@アラフィフ応援隊です。80年代あいうえお辞典、今回は「と」の項。80年代で「と」といえば、80年代男子最大のアイドル、トシちゃんでいかがでしょうか。田原俊彦さんです。

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プレ80年代:3年B組金八先生とたのきんトリオ

 

時計を79年10月に戻します。金曜夜8時。

日テレは「太陽にほえろ」、テレビ朝日は「新日本プロレス」と人気番組がある中、TBSテレビでは「3年B組金八先生」がスタートします。

それまでの”学園ドラマ”が、キリリとした若い男性先生による熱血モノだったのに対し、海援隊の武田鉄矢さん、というお世辞にも二枚目ではない方が先生役。それがあれよあれよと人気番組になっていきます。

そんな中、3Bの教室で後ろから2列目、窓からこれも2列目にアンニュイな顔をした少年(青年)が映し出されました。

沢村正治役の田原俊彦さん。トシちゃんです。

お姉さんとの二人暮らし。同級生ではなく、先生(名取裕子さん)を好きになっちゃう大人びた風情。実際には、すでに高校を卒業していたトシちゃんは、他の生徒とはちょっと違って見えていました。

 

金八先生(第一期)は1980年3月に終了。ジャニーズ事務所に所属していたトシちゃん、マッチ、ヨッチャンの3人は「たのきんトリオ」として人気者になっていきます。

 

ザ・ベストテン 80年と89年とあるランキング

さて。

私セイジュン(@39Seijun)はツイッターで、毎週木曜日に【木曜9:00はザ・ベストテン】として80年代の「ザ・ベストテン」のランキングを年度ランダムでお送りしています。

80年代を俯瞰できるので楽しんでいますが、ここで80年7月17日のランキング。

1.ロックンロール・ウィドウ 山口百恵
2.ダンシング・オールナイト もんた&ブラザーズ
3.俺たちの時代 西城秀樹
4.哀愁でいと 田原俊彦
5.昴 谷村新司
6.倖せさがして 五木ひろし
7.雨の慕情 八代亜紀
8.別れても好きな人 ロス・インディオス&シルビア
9.南回帰線 滝ともはる・堀内孝雄
10.涼風 岩崎良美

 

トシちゃん、記念すべき第1回の出演です。

「哀愁でいと」のリリースが6月21日ですから、発売から1か月弱でランクイン。

この年のレコード大賞では当然の最優秀新人賞。各レースの新人賞、ほぼ総なめでした。

紅白でも白組2番手で熱唱。こっからトシちゃんのアイドル人生がスタートです。

 

そして、89年7月20日。

1.まいったネ 少年隊
2.寂しい熱帯魚 Wink
3.Diamonds PRINCESS PRINCESS
4.夢の中へ 斎藤由貴
5.トラブル・メーカー 南野陽子
6.嵐の素顔 工藤静香
7.Cherie チェッカーズ
8.ANNIVERSARY 松任谷由美
9.ごめんよ涙 田原俊彦
10.世界でいちばん熱い夏 PRINCESS PRINCESS

 

80年代の最後の年にもランクインされています。スゴイ!

一口に80年代といっても、トシちゃんのアイドル人生、実は紆余曲折ありです。

85年、86年ごろは人気に陰りが見えてきていましたね、見ているこちらも感じました。

チェッカーズや吉川晃司らのデビュー。同じジャニーズからもシブがき隊や少年隊がデビュー。20台中盤になったトシちゃんは、かつて自身が新御三家を脅かしたのと同じく正直「旬を過ぎた」感がありました。

それを打破したのが、87年の「教師びんびん物語」

トシちゃん扮する徳川龍之介の天然の明るさ、野村宏伸さんの”榎本”とのバディー感など、「楽しくなければテレビじゃない」フジテレビらしい一作でした。

この時の主題歌が「抱きしめてTONIGHT」。ザ・ベストテン年間第1位です。

ちなみに、1978年から1989年まで足かけ12年続いたザ・ベストテンですが年間1位の軌跡がこちらです。

1978年 銃爪 世良公則&ツイスト
1979年 おもいで酒 小林幸子
1980年 倖せさがして 五木ひろし
1981年 ルビーの指環 寺尾聰
1982年 北酒場 細川たかし
1983年 矢切の渡し 細川たかし
1984年 長良川艶歌 五木ひろし
1985年 悲しみにさよなら 安全地帯
1986年 BAN BAN BAN Kuwata Band
1987年 追憶 五木ひろし
1988年 抱きしめてTONIGHT 田原俊彦

 

演歌勢が強い中、男女とも「アイドル」として年間第1位に輝いたのはトシちゃんだけ。

80年代男性アイドルはトシちゃんと断言したい気持ち、わかって頂けますか?

あの日のトシちゃんと聖子ちゃん

 

さて、そんなザ・ベストテンは89年9月、番組終了。

90年代に入るとトシちゃんもジャニーズ事務所からの独立騒動、「BIG」発言など、今となっては仕組まれた感じもあって「干された」という状態が続きました。それはまた別な話として、もう一度、時計の針を85年に戻します。

 

この年、松田聖子さん結婚。「聖輝の結婚」と言われたものです。その婚約会見の前日収録というNHK(たぶんレッツゴーヤング)の一コマ。

トシちゃんと聖子ちゃん。80年代同期デビューで、ザ・ベストテンではテニスコートからの中継などもありました。それから5年。

結婚していく同期女子を笑顔でおくるトシちゃん。号泣する聖子ちゃん。聖子ちゃんの涙は青春の終わりを感じさせます。そっと肩を抱くトシちゃん、かっこいいですね。

ちなみに、この二人は全602回のザ・ベストテンのランクイン1、2位。

トシちゃんが247回、聖子ちゃんが224回。

80年代 アイドルが輝いていた時代でした。

 

本日はここまで。80年代あいうえお辞典。次回から「な」行に入ります。