【大人の社会科見学】東京都議会を傍聴してきたよ

趣味
セイジュン
セイジュン

2024年9月下旬、東京都議会を傍聴してきました。「大人の社会科見学」としてアレコレと見学に行っていますが、今回は政治の世界を見てきました。

こんにちは、セイジュン(@39Seijun)です。今回訪れたのは、東京都議会・議事堂です。東京都庁第一本庁舎と第二本庁舎という2本の高層ビルのふもとにあるのが、東京都議会議事堂。新宿駅側から見ると都庁のツインタワーが向こう側、「議事堂通り」なる大通りをはさんで古き良き高層ビルである京王プラザがこちら側、という位置恰好です。

2023年3月のFIRE以来、年始に「今年やりたい100のこと」を設定し、あの手この手で進めております。今回はその中のひとつ「議会を傍聴する」です。去年の「100のこと」では「裁判傍聴に行ってみる」と設定し、無事に実行。2年目の今年は「議会に行ってみる」です。まあ、大人の社会科見学ですね。

スポンサーリンク

都議会議事堂に到着、受付から傍聴席へ

まずは東京都のHPをチェックしてみると、およそ年に4回(2~3月/6月/9月末~10月/12月)に議会が開かれている事を知りました。今年は夏場に都知事選挙もありましたが、定例通りこの9月末から第3回の定例会が行われるとのこと。

では各定例会の中を見ると、まずは知事の発言(本会議)→代表質問(本会議)→一般質問(本会議)で、個々の常任委員会審査という流れのようです。最初に知事が話して、その次に各党派の偉い人(代表)が質問して、各党派の若手(一般)が質問して、という感じでしょうか。

今回、ちょうど一般質問の日に行くことができました。本会議も見られるし、いいタイミングでした。都議会HPを見ると、特段事前に予約もいらなそうで、会議の1時間前から傍聴券が配布される様子。では出掛けてみましょう。

新宿駅から歩くこと15分。12:30に議事堂1階に到着しました。都庁・都議会の建物(執務階)に入るための手続きとしてタッチパネルで情報を登録。その後、傍聴券にも住所・氏名を記入。傍聴券とともに「傍聴される皆様へ」といった注意事項がまとめられたものや本日の会議予定・質問事項・議会席表・説明員席表が配布されました。

注意事項はごくごく一般的な常識人が守るべき事項でした。面白かったのが「帽子・コート・襟巻は着用不可」。まあドレスコードですね。あとは携帯・スマホ・タブレット・PCの電源を切ること、写真撮影・録音は許可が必要とのことです。という訳でここから先の写真はありません。

そのままゲートを通過、特段問題なし。身分証明書の提示やボディチェックなど物々しいチェックがあるのかなと思いましたが、特にありませんでした。ここら辺、以前の裁判傍聴の時も感じたのですが、公(おおやけ)というものは思った以上に開かれているのですね~。

エレベーターで議会のある7階に上がります。ここで荷物チェックがあり、議事堂内に入ります。

 

傍聴席着席、会議開始まで

12:40、傍聴席に着席しました。特に指定の席はありません。周りを見回すと、傍聴者はちらほら。季節柄、白いYシャツ、ノーネクタイといったクールビジネスのオジサングループが一つ。あとは2人組で来ている女性グループか1人で来ているご年配の方か。

傍聴席は、議会を半円形に見下ろす体裁で設計されています。議会を眺めると各席はまだ空っぽで、テレビ中継用の準備としてマイクテストなどが行われていました。

円形になっている議会ですが、奥側から手前を向く位置に説明員(いわば都庁行政側)の席があり、手前側から説明員に対峙する(つまり傍聴席に背を向ける)位置に議員席があります。

12:45、説明員(行政側)が集まり出しました。議会に入る時はお辞儀するんだ~。なんだか土俵入りみたいですね。男女ともスーツ姿で説明資料でしょうか荷物がいっぱいです。ファイルボックスをむき身で持ってくる方も多かったです。

12:55、議員さんがパラパラと集まってきました。雑談したり、スマホで写真を撮ったり。傍聴席からの写真撮影はNGですが彼らはOKなんですね。議員広報とかに使うのでしょうか。

12:59、杖をついて、小池知事が登場しました。特段お付きがいるわけでもなく、すすっと入ってきて、議長席むかって右の説明席トップの位置に着座です。

13:00、議長から開会宣言。

 

議長開会宣言、一般質問開始…

議員はほぼ揃っていますね。男女比も同じくらいかな~。上から見ていても、例えばテレビで見る国会議員の皆さんに比べて、かなり若いということが分かります。

今日は一般質問ということで、式次第的な資料を見ると15名の議員さんが持ち時間10分程度で質問を行うようです。個々の持ち時間も11分、13分と小刻みに決まっています。

議長から指名があり、トップバッターが右・左に一礼して登壇。ここら辺は土俵入りというより葬儀での作法に似ています。で、質問の原稿を読み上げ始めます。持ち時間の手前でベルがなり、ちょっと読み上げのスピードを上げて定刻通りに終わります。

面白いのが、議員から時々「よし!」とか「そうだ!」とかの合いの手の声がかかります。まあ、業界特有の慣習みたいなものなんでしょうね~。

で、質問に対する回答が始まります。まずは小池知事が一礼して登壇。こちらも回答の原稿を読み上げます。質問者は凡そ10アイテム程度の質問をしたのに対し、知事は1~2個のオオドコロを回答し、あとは説明席の皆さんから個々に回答の読み上げが行われます。名簿を見ると〇〇局長とか〇〇室長とか行政の偉い方のようです。回答は壇上から行われますが、前の方が回答を読み上げている途中で、次の方が後ろに並ぶという準備万端振りです。

一人の質問者に対して、知事以下およそ10名ほどの方が回答をして終了です。これが13人で式次第を見ると(途中20分の休憩を2回挟んだ上で)18:46とありました。6時間コースですね、大変です。

傍聴席については、おかげ様でいつでも出入り自由ということで、一人目の質問者の回答が終わったところで静々と退出しました。13:30チョイすぎだったかな~。

 

都庁第一本庁舎展望台へ、そして都議会傍聴の感想

せっかく都庁まで来たので、第一本庁舎の展望台に行ってきました。

平日の午後ということでエレベータも待ち時間なく乗れました。展望台はインバウンドの方々も多く、あいにくの曇天でしたので富士山は拝めませんでしたが、丹沢の山々→横浜方面→東京湾→大都会「東京の中心」と、皆さん360度のパノラマを楽しく見ていらっしゃいました。

もちろん無料なので、東京展望はここがお勧めですね。

さて、都議会傍聴の感想ですが、これ裁判傍聴の時も思ったのですが、「やっぱり民主主義というのは膨大な手続きの集積なんだな~」の一言に尽きます。

質問者も回答者も原稿を読み上げる。更に言えば、質問者の原稿は事前に行政側各局に提示されていて、質問に対する回答もボトムアップで練り上げられ組織の長として都知事・各局長が読み上げる、というものなのだと推察します。

「その原稿をホームぺージにでも掲載して終わりでいいんじゃないの」とも思うのですが、この膨大な手間・時間を使うことで意見の集約をしていくのが民主主義なんでしょうね~。これは仕方のないことかなと思っています。

あとは、行政側・議員側の双方が小さなコップの中にしか関心がない、いわば井の中の蛙になって、結果市民からそっぽを向かれないようにしてほしいです。そうなってしまったら最も損をするのはそっぽをむいてしまった市民なんですからね~。

なんてことを考えた次第です。短い時間でしたが、普段あまり触れる機会がないものを見ることが出来て、ついでに展望も出来てよかったです。国会は段取りがめんどそうなので来年の「100の事」に入れるのはやめておこう…

今回はこの辺で。また大人の社会科見学、行ってきますね。ではでは。