
こんにちは、セイジュン(@39Seijun)です。2025年8月の最後の週末、東京から1泊ツアーで「大曲花火大会」に行ってきました。 距離もあり、宿泊や交通の手配が難しいため、車を持たない我が家は旅行会社のツアーを利用しました。来年以降の再訪に備えて備忘録かたがた、まとめます。皆様にも参考になりましたら幸いです。
さて、大曲の花火。正式名称は、第97回全国花火大会競技大会。旅行代理店各社とも、夏の目玉のようで、ツアー募集は新年早々1月から始まりました。我が家夫婦2人コンビも冬のうちに予約しました。という前段があって、急に夏に飛びます。
大曲の花火:8月30日(土)当日
8月30日(土)、花火当日です。朝8時、集合は東京駅日本橋口。ここはまさに旅行代理店各社のツアー集合場所のメッカでして、添乗員さんが旗を持って立ち、参加者がぞろぞろと集まってきます。
今朝も大曲行きが多く目立ちましたが、その他にも長野方面やら東北各地の観光地やら様々なツアーの集合がかかっておりました。我々のツアーは20組40名ほどの参加のようです。
さて、8時となり集合点呼のあと簡単な説明があって、いざ出発。東北新幹線の団体改札を添乗員さんと一緒に通り抜けるという普段は味わえない体験を経て、東北新幹線「はやぶさ7号」に乗車。
定刻通り7:17に発車し、10:55に盛岡へ到着しました。
◆盛岡での昼食&自由時間
盛岡駅に到着後、いったん解散。次の集合は13:45です。
我が家はツイ友さんが推薦されていた駅ビル地下の「寿々苑」へ。11時過ぎに入店し、冷麺と牛タン焼き、生ビールを堪能しました。本場の冷麺は本当に美味しく、ペロリと完食。お店を出てくると待ち客多数、いい時間に入りました。
その後は駅ビルを散策したり、ターリーズでコーヒーを飲んだりして時間調整。夕食の調達も済ませて集合場所へ戻りました。皆さん時間通りに参集。そうそう、今回の参加者は夫婦やカップル、女性同士、親子連れ、おひとりさまなど多彩。年代は30〜60代が中心で、行程のハードさから小さなお子さんや超高齢者は少なかったように思います。
◆バス移動と会場入り
14:10、盛岡を出発し、秋田新幹線とほぼ並走する格好で国道48号を大曲へ向かいます。
途中「道の駅 雫石あねっこ」で休憩を挟み、17時に大曲花火会場から3キロほどの臨時駐車場へ到着。
花火当日は、会場近辺の工場や物流センターの駐車場は大会ツアー客の観光バスの一大駐車場となる模様で、ここもその一つ。ツアーバスがずらりと並びます。ここからは各自徒歩移動。会場までの3km弱、田園地帯を歩いていきます。
道中の沿道(まあ、たんぼのわみ道ですね)にはすでに宴会を始める人、テントを張ってBBQする人、バズーカレンズを構えるアマチュア・カメラマンなど、雰囲気はお祭りムード。橋を渡ると、いよいよ広大な河川敷の会場です。
ここが今回最大の難所。
足元が前日の雨でぬかるみ状態。サンダルや浴衣姿では悲鳴が上がるほどで、ハイキングシューズが大正解でした。
◆開幕前のドローンショー
会場に着席後、露店でビールとサワーを購入し乾杯。18:30からはオロナミンC協賛のドローンショーが始まりました。
薄暮から群青へと変わる空に三日月と星が輝く中、ドローンでKANさんの「愛は勝つ」の歌詞が描かれ、観客みんなで合唱。会場のボルテージは一気に高まり、18:50いよいよ本番の幕が上がります。
◆本番!全国花火競技大会
大曲花火大会の正式名称は「全国花火競技大会」。今年で第97回を迎えました。全国から集まった花火師が腕を競う場です。
競技は以下の3部門で審査されるようです。
10号芯入割物:大玉の王道、一発勝負。
10号自由玉:花火師の発想力を凝縮した作品。
創造花火:音楽とシンクロする自由演技。
ちなみに、こちらが10号芯入割物と10号自由玉の打ち上げです。ほんと、一瞬の華です。
一回一回、独特の掛け声とともに打ちあがります。観客は大玉が開けば大歓声、自由玉の創意工夫にはため息。素人の私たちでも「これは上位だな」と思える作品がありました。
また、競技の合間には約10回ほどスターマインが打ち上がります。こちは大仕掛け。特に「交響曲フィンランディア」に合わせた大会提供花火は圧巻で、思わず口があんぐりでした。
いつも同様、我が家はカメラ・スマホカメラとも写真撮影にあまり関心がなく、スタート早々に自分の目で花火を堪能することに全集中です。ここに掲載の写真もヘタッピでスイマセン。動画撮影愛好家の皆さんがyoutubeなどに自慢の映像をアップしてくださっていますのでそちらもぜひ。
さて。ラスト28番目の競技を終えると、最後は「特大スターマイン」。その後、いわゆる「打ち止めの花火」があがると、花火師や主催者が赤いライトを振り、観客もペンライトやスマホで応えながらて会場をあとにします。21:45、楽しい時間の終焉です。
◆帰路は“楽しい試練”
ここからが試練です。真っ暗な田園を3km弱歩いて駐車場へ戻ります。ほとんどの人が懐中電灯を持参しており、不安はありませんでしたが、夜道をぞろぞろ歩くのは非日常の体験でした。
仮設トイレは各所に設置されていましたが、女性はやはり長蛇の列。しかもトイレットペーパーがないので持参必須です。教訓は「靴とトイレットペーパー」、これだけは絶対に忘れてはいけません。
23時、バスが出発。ちなみに、旅行代理店のツアーは、大きく秋田市内宿泊と盛岡市内宿泊があるようで、今回は盛岡市内箔としました。秋田市内へは2時間、盛岡へは3時間ほどの道程。さらにちなみに、大曲市内のツアーも用意されているようですが、やはり僅少(しかも高いのかな)で普通の旅行代理店のパンフでは見当たりませんでした。ここは次来るときには調査したいですね。
さてさて、23時にバス出発です。しかし駐車場から出るだけで30分、バスが巡航速度に乗るまでさらに30分。盛岡行きの我々は深夜2時にようやくホテル到着。フロントは慣れたものでスムーズにチェックインでき、シャワーを浴びて2時半に就寝しました。花火終了から5時間後のことです。
やっぱり、この道程はきつかったですね。今回、2番目にして最大の難関でした。まあ、我々はただバスに乗って寝ていただけでしたので。。。とにかく運転手さん、お疲れさまでした!
盛岡を数時間、散策:8月31日(日)2日目
二日目の朝は8時前に起床。深夜2時半に寝たばかりでしたが、意外と早く目が覚めました。まあ、歳なんですね。
この日は14時過ぎの新幹線に乗るまでフリータイム。予備知識もほとんどないまま、盛岡市内を散策することにしました。
まずはホテルの朝食ブッフェで腹ごしらえをし、部屋で少し休んで9:30にチェックアウト。フロントで市内マップをいただき、散策スタートです。
さて。おおまかな印象なのですが、県庁所在地の地方都市に行くと、大体メインとなるJR駅があり、そこから大通りを1kmほど行った先に城跡や公園があって、近くに県庁などの官庁、地元のテレビ局、東京資本の金融機関の支店が並んでいる——そんな風景を思い浮かべます。JR駅から脇道に入れば歓楽街や夜のお店がある…そんなイメージです。てな感じを頭に浮かべて、出発です。そうそう。宿泊先は盛岡駅至近のビジネスホテルでした。
◆盛岡城跡公園
まずは盛岡城跡へ。ホテル(盛岡駅近く)から徒歩20分ちょい。朝10時前、気温は30度を少し超えていましたが、猛暑・酷暑とは違い、風が通って心地よい散策日和でした。
やがて城壁・石垣が見えてきます。お濠はなく、城そのものもなく城跡公園でした。桜の木々が木陰を作ってくれている中、坂を上りながらぶらぶらと散策。庭園・池を眺め、宮沢賢治の石碑にも足を止めました。
◆もりおか歴史文化館
公園内の「もりおか歴史文化館」へ。無料休憩コーナーで涼んだ後、山車やちゃぐちゃぐ馬っこの展示を見たり。
有料展示(300円)を鑑賞しました。
企画展「金山をさがせ」では、江戸中期・後期(1830〜50年代)に岩手県大槌町で行われた金山開発の絵巻が展示されていました。
金山開発は数年で頓挫したものの、その経験が鋳鉄技術として根付き、この地の「鉄」文化へとつながり、そうかそうか、南部鉄瓶。さらにそうかぁ、、釜石製鉄、→新日鉄、ああラグビーの、と連想が広がりました。やっぱ歴史の流れというのは面白いですね~。
常設展では南部藩の歴史も紹介され、維新前夜の藩の葛藤に思いを馳せました。
◆岩手銀行赤レンガ館
続いて、城跡を出てすぐの「岩手銀行赤レンガ館」へ。1911年(明治44年)竣工で、2000年代初頭まで現役だった建物です。もう、こういう建物は費用体効果から現代では建てられないでしょうね~。
この日は日曜市が開かれ、地元の方々がアクセサリーなどを販売。連れ合いは小さな猫のアクセサリーを購入してました。
◆盛岡駅でランチ&買い物
昼も近づいて来たので、盛岡駅へ戻ります。歩くと20分強ですが、暑さもありタクシーを利用(1,100円)。駅ビルでの昼食は、ふらっと入った蕎麦屋で生ビールと板わさ、ざるそば。事前の下調べが弱く、盛岡三大麺の2大は未食のままとなりしたが、十分満足でした。
食後はお土産やデパートでウインドウショッピング。非日常の「地方都市ショッピング」を楽しみました。
◆帰京。さて帰ります。
14:17発の「はやぶさ22号」に乗車。車中はビールとサンドイッチのあと、爆睡。 16:32、定刻通り東京駅に到着しました。家に着くまでが遠足。無事に帰宅です。
以上、1日目は圧巻の大曲花火大会。帰路は「楽しい地獄」でしたが、体験する価値は十分。
2日目は盛岡の歴史と文化をのんびり味わい、旅の余韻を楽しみました。
ハードではありましたが、ツアーだからこそ実現できた弾丸旅行。そうそう、ツアー代は一人7万円台でした。往復の新幹線・バス代にホテル代、そして花火会場の入場料とばらしてみてもリーゾナブルだったんじゃないかな~。まあ、個人ですべてをアレンジできないから、ツアーというのが合理的でよかったと思います(といいつつ、時間はあるので次回は個人で行く方法を考えてもいいかな)。
教訓は「歩ける靴」「トイレットペーパー」、そして「体力」。
こういう旅は行けるうちが華なので、来年か再来年、できれば近いうちに再訪したいと思います。以上、ここまでお付き合いありがとうございました!ではでは。