ITストラテジスト絶対合格:2024年版【最短学習法】

ITストラテジスト
セイジュン
ITストラテジスト試験は、情報処理技術者試験の1区分、IT 関連の最難関資格の一つです。でも大丈夫、本ブログと一緒に2024年(令和6年)春試験に向けて、試験対策を始めれば絶対合格です!

こんにちは、セイジュン@エンジニア応援隊(@39Seijun)です。

ITストラテジスト試験は、独立行政法人 情報処理推進機構( IPA) が運営している情報処理技術者試験の一区分、その中でも高度情報処理技術者試験と位置づけられている IT 関連の最難関資格の一つです。

最難関ではありますが、尻込みする必要はありません。ここでお示しする学習法で対策を進めれば合格できます。というか合格できました(結構前ですがw)。

ここでは、実際に合格を勝ち取った体験(学習方法)をおさらいしながら、合格へのステップをお伝えします。

午前Ⅰ問題から午後Ⅱ問題まで、順次みていきますので、先をお急ぎの方は、以下のページでどうぞ。

午前Ⅰ問題対策
午前Ⅱ問題対策
午後Ⅰ問題対策
午後Ⅱ問題対策

さて、その前に深掘りにお付き合いしていただける方は、ITストラテジスト試験、あるいは「そもそもITストラテジストとは何か」をご一緒に掘り下げてみましょう。ここを掘り下げていくと、試験問題の背景あるいは解法が見えてきます。

ITストラテジスト人物像

IPA ではITストラテジストの人物像(対象者像)を以下のように定義しています。引用します。

高度IT人材として確立した専門分野をもち、企業の経営戦略に基づいて、ビジネスモデルや企業活動における特定のプロセスについて、情報技術(IT)を活用して事業を改革・高度化・最適化するための基本戦略を策定・提案・推進する者。また、組込みシステム・IoTを利用したシステムの企画及び開発を統括し、新たな価値を実現するための基本戦略を策定・提案・推進する者

これを分解しながら、ITストラテジスト像を明らかにしつつ、次項以降の試験対策につなげていきます。

1.「高度IT人材として確立した専門分野をもっている」人

実は、「高度IT人材として確立した専門分野をもっている」という表現は、他の情報処理技術試験(プロジェクトマネージャ、システムアーキテクトなど)と同じです。

つまり、高度IT人材とは、推進機構が定義しているスキルレベルが共通的に一定以上である(正確にいえばレベル4以上)ことを示しています。

高度IT人材の各資格は、資格の中身は違うにせよ、土台としてのスキルレベルは同一のものを要求されていることになります。

では、これを試験のどこで評価しようとしているのでしょうか。

そうですね、午前Ⅰです。

午前Ⅰが共通化されているのには訳があって、「あなたは高度IT人材として確立してますか」という問いに対して、午前Ⅰをクリアすることによって「はい!」と胸を張って答える必要があるのです。

2.「企業の経営戦略に基づいて、~基本戦略を策定・提案・推進する」人

何に基づいて基本戦略を立てて、顧客(であったり自社であったり)に提案・推進していく人なのか?

「企業の経営戦略に基づいて」、です。

ここで言いたいことは、企業の経営層とITについて議論が出来る人材であるということが一点め。

もうひとつが、IT戦略や個別の事業戦略ではなく、リファレンスすべき、原典としてあたるべきモノは「企業の経営戦略」にあるという点です。

裏を返せば、ITの知識だけではなく、企業の経営戦略を読み解く力を試験で求めますよ、ということですね。

3.「ビジネスモデルや企業活動における特定のプロセスについて、基本戦略を策定・提案・推進する」人

ここでは、「特定の」が鍵になります。ビジネスモデルや企業活動における「すべての」プロセスについて、やる必要はありません。

経営戦略に基づいた上で、その1つのパーツとして、「営業」プロセスだったり、「販売」プロセスだったり、「購買」だったり「物流」だったりについて、基本戦略を策定・提案・推進していけばいいことになります。

試験対策について言えば、現在までご自身で経験したプロジェクトを振り返り、最も得意とする業務プロセスをあらかじめ用意しておくことが、午後Ⅰ、また特に午後Ⅱ(論文)対策に必要になってきます。

ここは別項で詳細に、見ていきますね。

4.「情報技術を活用して改革・高度化・最適化するための基本戦略を策定・提案・推進する」人

ごくごく当たり前ですが、「情報技術=IT」を活用する必要がある訳です。

ただ、ここを抑えておかないと、論文の中で、「改善のポイントを示せ」と言われて、苦し紛れに、社員の要員配置や財務の見直しや、それこそ企業買収を書いてはいけないことが分からなくなります。あくまで「(ITを活用した)改善のポイント」を示さなければいけないのです。

また、「特定のプロセスを」結果的に、「改革・高度化・最適化するたんめの」活動をしなければなりません。

午後Ⅰのなかで、問題文の中から課題を抽出する問いが出されるケースが多々ありますが、これは活動の結果として改革・高度化・最適化するための潜在・顕在化された課題を見つけ出す人材でなければならないからですね。

5.「組込みシステム・IoTを利用したシステムの企画及び開発を統括し、基本戦略を策定・提案・推進する」人

最後です。組み込みシステムは、10年ちょい前、2009年度の制度設計から明確に入ってきました。

この結果、午後Ⅰ・午後Ⅱの問題選択の中で、組み込み系の問題が必ず1題は選べるということです。過去・現在に組み込み系の仕事をされている方は是非選択対象として考えてください。

さて、実際の午前・午後の対策を考える前に、「ITストラテジストとは何か」を考えてきました。飽きずにお読み頂きありがとうございます。

しかし、この「ITストラテジストの対象者像」を確認しないまま、対策を打っても、効果的な学習ができないと考えています。

ときどき「ITストラテジストとは?」を参照することをお勧めします。

では、以降、ITストラテジスト合格にむけた勉強法、午前Ⅰ午前Ⅱ午後Ⅰ午後Ⅱに従い、まとめてみますね。