裁判傍聴してきました。【真面目に勉強になった】

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セイジュン
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裁判傍聴に行ってきました。いや~、社会のこと、人生のことを考えるきっかけになりました。どなたでも傍聴できますので、行ってみませんか??

 

こんにちは、セイジュン(@39Seijun)です。「今年やりたい100のこと」で挙げていた裁判傍聴に行ってきました。何故、裁判の傍聴に関心を持ったか?まずはそこから書いてみます。

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裁判傍聴に関心を持ったきっかけ

大学時代なので、30年以上前のことです。「ディベート」の授業があり、ある日「日本に【陪審員制度】は必要か?」というテーマで賛否に分かれての議論が行われました。

その議論のラストに教授が「ちなみに、皆さんの中で裁判の傍聴をしたことある人、いますか?」との投げかけをされたのですが、回答はほぼゼロ。傍聴経験のある人も、高校時代に学校の授業の一貫で行ったとのことでした。

まあ、そんなものかなと思ったのですが、教授がちょっと呆れ&寂しそうに「そうですか、、、皆さんにもう少し好奇心があるといいですね」と言われたのがずっと記憶に残っておりました。

30年間、時々思い出してはいたのですが、裁判傍聴の行動は起こせずにいました。この度、FIREに伴い時間が出来たので「今年やりたい100のこと」にリストアップ、今夏、行ってまいりました。

 

裁判傍聴、どうやればいいのか

「裁判傍聴△やりかた」のキーワードでググってみました。

各都道府県にある地方裁判所、僕の住んでいる場所でいえば東京地裁に行く。簡単に言えば以上です。

裁判は、平日のビジネスアワー(おおむね午前10時ごろからお昼休みを挟んで夕方16時ごろまで)に開廷です。では、東京地裁に行ってみましょう。

東京地裁は、東京メトロ霞ヶ関駅にあります。

 

不思議ですね~、サラリーマン時代には毎日通過していた駅ですが、その時は「東京地裁」があるなんて考えもませんでした。

地下鉄から地上に出るとすぐ。いわゆる各官庁・共同庁舎の中、日比谷公園の近くに東京地裁はあります。

 (この日も暑かったです)

入館にあたっての手続きが手間かな~と思ったのですが、何もありません。保安上の観点からX線検査機を通過するだけです。例えば、住所・名前を書くとか身分証明書を提示するとかといったことは一切不要でした。裁判所は開かれているということなのでしょうかね。

以降、庁内は撮影禁止です。

1階のロビーに、タブレットサイズのタッチパネルが据え置かれています。そこで、本日開廷される裁判が一覧・検索できるようになっています。何となく、図書館の蔵書検索システムを思い出しました。

タブレットを操作すると、民事/刑事別などで検索でき、内容と開廷時間等が記載されています。それを元に自分で関心のある法廷に行き、傍聴席に座ればいい、というだけです。

とはいえ、初めてなので、すべて恐る恐る。何となく、民事の裁判から見てみようかということで法廷の階数・室号をメモして行ってみました。

小さな法廷で、裁判官と書記官が1名づつ。訴えた側か訴えられた側か分かりませんが、弁護士が1名の3名しかいません。

で、開廷時刻になり、裁判官が弁護士にボソボソと「相手方が来てないので今日はこれでおしまい。次回結審です」と伝え、弁護士と次の日取りを調整して終了。ものの3分です。そして5分後、また別件の裁判が全く同様に始まって終わります。

実に形式的なのですが、この手続きを踏むことが必要なんでしょうね~。傍聴人は僕一人だけ。裁判官も書記官も弁護士も、何で傍聴人がいるんだろうとちょっと不思議そうに僕をみていました。大丈夫です、僕も何でいるのか分かってません。

ということで、民事裁判をあとにして、もう一度1階に戻り刑事事件の検索を行います。「窃盗」や「詐欺」といったなかなかハードな言葉が書かれている案件を選んで法廷に足を運びました。こちらはやっぱり凄かった。。

 

裁判傍聴をしてみての感想

具体的な事件内容については触れません。思ったことを数点。

◆法治国家でよかった

刑事事件では、裁判官・書記官・検察官・弁護人がおり、そして被告人がいます。裁判官と書記官は法衣を着ており、傍聴席に正対する恰好で法壇の上にいらっしゃいます。裁判官から見て右手に検察、左手に弁護人・被告人がいました。

とある窃盗の事件では、被告人本人も罪を認めているのですが、起訴→公判→判決という流れを踏みます。公判を傍聴したのですが、検察側の読み上げるドキュメントも膨大です。同様に弁護士も多くの書類を起こし、裁判官はそれを読み込み判決を出します。本当に多くの人の手間が掛かります。

「国家の権力が、法にもとづいて行使されることを建前とする国家」を法治国家と呼びますが、裁判を傍聴してみて法治国家にはコストが掛かることがよく分かりました。

でも、この手間・コストをかけられることが我々の安全を守っているのだとも感じました。時の権力者が気に入らなければ罰することが出来るという理不尽な時代を経て、法治国家が生まれたとして、やっぱりそれは良かったことです。

 

◆傍聴の教育的な意義

中学生・高校生の皆さんも授業の一貫で傍聴に来ていました。あとで調べてみると傍聴にあたっての年齢制限はないようでした。「乳幼児がグズらないように」といった注意喚起はありましたが、ここでも法廷は開かれているということですね。

刑事事件の裁判などを見ることで「ね。悪いことはしちゃいけないんだぜ」という意味での教育的な意義があるのでしょう。でも、それは一義的(表層的というと言いすぎかな)であって、中学生・高校生の皆さんに認識して欲しいな~と思ったのは、「お前のオールを任せるな」(byTOKIO) です。

ある事件では被告人の脇に警察官が控えており、被告人は腰紐に繋がれているようでした。被告人は、この中である意味で中心人物なのですが、何となく蚊帳の外という感じがしました。

起訴段階から自身の罪状を認めており、裁判という専門領域は裁判官・検察・弁護士によって運営されているため、被告人自身は何となくオドオドとその経緯を外から見ているという気がしました。

「なぜ、悪いことはしちゃいけないのか」という問いに対する答えはたくさんあるのでしょうが、裁判を傍聴してみて「自分自身のこれからのことを他の人にゆだねてしまうことになるんだぜ、自分のオールを人に任せちゃならない。だから悪いことはしちゃだめだ」と思った次第です。

 

◆女性が多くいる職場

裁判官・書記官・検察・弁護士の全てが女性、という法廷も見かけました。逆に全員が男性というのは無かったかも。これは全然知らないのですが、法曹界というのは女性が多く進出している領域なのかも、と思いました(違ったらスイマセン)。

これは「司法試験に合格する」という日本で最難関資格を取得するというハードルの前では、全てが平等であるのかなと思った次第です。何となく嬉しかったし頼もしかったです。

ちょうど傍聴に来ていた中高生の皆さんの中にもセーラー服姿のかたが多くいましたので、励みになるといいなあと思った次第です。

 

以上 法律用語や政治用語などは正確ではないのかも知れません。誤りがありましたらごめんなさい。裁判傍聴は、単に野次馬的な意味合いでなく、大変勉強になりました。皆さんも機会ありましたら、是非。僕もまた足を運ぼうと思います。ではでは。

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