い:E.T【いー・てぃー】

80年代

 

こんにちは、セイジュン@80年代少年(@39Seijun)です。

懐かしの80年代を「あいうえお」順に振り返り。今回は「い」からコチラをピックアップしました。

「E.T.」1982年公開、スティーブン・スピルバーグ監督の映画です。

スポンサーリンク

1982年における S・スピルバーグ監督作品というインパクト

さて、2022年時点で、75歳のスピルバーグ監督。

世界で最も有名で成功した映画監督・プロデューサと言っても過言ではないでしょう。

S.スピルバーグ監督 ~Wikipediaより

2018年には総興行収入が100億ドル(約1兆728億円)を超えた初めての映画監督となったほどです。「映画」という枠を取ったとしても、フォーブスの「アメリカで最も裕福なセレブリティ」で第2位という人物です。

では、時間をおよそ40年ほど巻き戻して、1982年。弱冠35歳のスピルバーグ監督はいかがでしたでしょうか。本作「E.T」までのフィルモグラフィーが以下の通りです。

1971年:刑事コロンボ/構想の死角(テレビ映画)
1971年:激突!(テレビ映画)
1972年:恐怖の館(テレビ映画)
1974年:続・激突! カージャック
1975年:ジョーズ
1977年:未知との遭遇
1979年:1941
1981年:レイダース/失われたアーク《聖櫃》

ちなみに、私が見た作品を、鑑賞順に簡単にピックアップ。

ジョーズ

まずは、1975年、長編一作目のジョーズ。親父と劇場に見に行きました。

我々、80年代少年たちは小学校低学年の折に、まずは「ジョーズ」にやられたわけです。

響く低音の劇中音楽。画面に突然現れる巨大人食い鮫。ホラー・パニック映画の傑作として、おっかなびっくり、そして夢中になって見ました。

激突

その後、初期のテレビ映画である「激突」が、たしか日本テレビで放映されてこれもドキドキしながら見た記憶があります。

ちょうど「警部マクロード」としてNHK海外ドラマで人気のあったデニス・ウィーバーが、ひょんなことから運転手の顔が見えないトレーラーに追い掛け回されるというもの。

 こちら「警部マクロード」。この髭がかっこよかった!

今になって思うと、超のつく映画少年であったであろうスピルバーグ青年監督が、パニック映画のお作法をこれでもかと提示してくれた初期2作品であった訳です。

 

未知との遭遇 と 1941

その後、「未知との遭遇」と「1941」

「未知との遭遇」は、未知である異星人が出てこないまま終盤までという奇妙な映画、「1941」もコメディなんだけど、日本の小学6年生にはアメリカの笑いが分からず、一人で見に行った映画館で頭の中がクエッションマークだらけになっていました。

 

今、見てみるとどちらも面白いんですけどね。とくに、「未知との遭遇」は定期的に見直す一本です。

あの、デビルスタワーの造形にワクワクします。

そして、リチャード・ドレイファス(ジョーズの海洋学者さん役でしたね)のアメリカ中年像や、ジョン・ウィリアムズの音楽にしびれます。

 

レイダース/失われたアーク《聖櫃》

そして、80年代に入ると大ヒット「レイダース/失われたアーク《聖櫃》」が公開されます。

ハン・ソロが主人公になって、カウボーイハットかぶってムチ持ってるってポスター見ただけで、我々80年代少年たちはワクワクし、映画館で一発ノックアウトされました。

その後、インディー・ジョーンズシリーズが4作も続き、「2022年に第5作が待っていて、その時お前は50も半ばだよ」ってあの当時の僕に言ったらどんな顔をするんでしょうか。

さてさて、E.T.前史だけで長くなりましたが、82年当時のスピルバーグ監督(35才!)に対する期待感が分かって頂ければ。

E.T. The Extra-Terrestrial

 

では、本題の「E.T.」のストーリーをサクッと見てみましょう。

アメリカのとある森に、地球の植物を調査するため宇宙船が飛来する。人間たちの追跡が迫り、宇宙船は逃げるように飛び去りが、その際に1人の異星人が取り残されてしまう。森のそばに暮らす少年エリオットは、その異星人と出会い家にかくまう。兄と妹を巻き込み、E.T.と名づけた異星人と交流を深めていくエリオットたちだったが……。

 

未知との遭遇と共通する「取り残された異星人と人類の交流」モノです。

従来は、異星人は攻めてくるもの、襲来するもの、怖いものだったのが、「未知との遭遇」から趣が変わり、本作では決定的に交流するものになりました。

もちろん、大人たちにしてみれば、まさに未知なるものとの遭遇ですので、軍・FBI・CIAを連想させる特殊な組織の者たちが全面に出てきます。

他方、エリオット少年(3兄弟の真ん中、お兄ちゃんとエリオット君・そしておしゃまな妹)にしてみれば、新たな友達が出来たのです。

 

当時は深くは理解できなかったのですが、3兄弟は離婚したお母さんと暮らしており、母のやさしさに感謝しながら、父の不在を心のどこかに感じています。

もちろん、お母さん自身も日常に一生懸命ながらもどこかに倦怠があります。

そんな小さな家族とE.T.がハロウィンのシーズンを舞台に交流を深めていく姿には、やっぱりワクワク・ドキドキ、そしてジーンとしてきます。

 

後半、E.Tが大人たちに囚われそうになった時、お兄ちゃんとその仲間たちが、自転車にのって助けに現れます。

このお兄ちゃん軍団が良かった~。

一列にならんだ自転車にまたがって、悪がきチームが野球帽を後ろ向きにかぶり直したり、憧れのカウボーイを真似してポーズをとるところなどは、「そうだよな~、男の子はこうでなくっちゃね」とウルっときました。このシーンだけでも見る価値ありです。

 

ここからは、有名な、皆さんも記憶にあるシーンに突入です。

自転車が空に舞い、月夜のなか、森の上を自由に飛ぶ、あのシーン、そして大団円です。いやあ、楽しい映画でした。

 

E.T.後日譚

 

本作品は、公開と同時にアメリカでおよそ3億ドルという当時の映画史上、最大の興行収入を記録する。全世界では『ジュラシック・パーク』(1993年公開)、日本では『もののけ姫』(1997年公開)に抜かれるまで、映画の配給収入の歴代1位であった。日本での前売り券の販売数は、9大都市の劇場だけで37万7000枚、総数では約170万枚と当時としては記録的なものであった。パンフレットも日本で200万冊を売り上げた。  ~wikiより~

 

という、大ヒット映画になりました。

当時(たしか中学3年)の僕は、新宿(たぶん)ピカデリーに見に行きました。男3人だったかな~。高校受験のちょっと前だったと記憶しています。

そして、後日譚。それから10年経ち、20年経ち、、、40年近く経とうとしています。

そんな、2019年の冬。

エリオット君とE.T.が、実に37年ぶりに再会を果たす様子を描いたショートムービーが公開されました。

凡そ40年前の作品ででエリオット君役を演じたヘンリー・トーマスが続投。

今や二人の子供を持つ父となったエリオットおじさんを演じています。

 

では、また。次回は「う」の項で。