日本銀行本店見学ツアーに参加してきました【レビュー】

趣味
セイジュン
セイジュン

日本銀行本店の見学ツアーに参加してきました。東京日本橋にある日銀本店を巡る社会科見学、1時間のツアーでしたが学びも多く楽しかった!

こんにちは、セイジュン(@39Seijun)です。3月下旬、満開の桜の頃、日本銀行 通称「日銀」の本店の見学ツアーに参加してきました。

およそ1時間のコースで、大きく3点、①明治期の建築物を見学する②日本銀行の歴史を学ぶ③お金について学ぶことが出来ました。

連れ合いとの2人で申し込んで参加、大人の社会科見学でしたが、お子さん連れで参加されているグループもおり、素敵な教育だなあとも思いました。

 

スポンサーリンク

事前の申し込みから当日までの流れ

発端は、「東京都」の広報誌で案内されていた「日本銀行本店見学ツアーの募集」を見つけて、にあります。早速、Web検索。申し込みフォームから応募しました。

そうそう、本ツアーは無料で申し込めます。

見学希望日の90日前から原則5日前まで予約が受け付けられています。

ちなみに、見学は月曜から金曜までの平日日中。時間も指定されており、正味の見学が1時間で当日の受付が15分前から、また見学後も売店でお買い物できたりと全体で1時間半くらいの時間を使ってのツアーでした。

場所は、東京日本橋にある日本銀行本店。駅でいうと東京メトロ半蔵門線「三越前」からが至近で、改札から地上に上がれば目の前です。

本店に着くと、警備の方が明るく&素早く案内してくれて受付へ。

ここから受付の女性の方がバトンタッチ。身分証明書で本人確認をしていただきしばし待機。その後、10分ほどのビデオで日銀の機能を学んだ後、受付の方の案内で本店内を見学していきます。

 

明治期の建築物を学ぶ

日銀本店は、1896年(明治29年)2月竣工されました。日本人建築家、辰野金吾によるものです。辰野と言えば、東京駅(丸の内駅舎)で有名ですが、この日本銀行本店は初期の出世作、40代早々の作品だそうです。

1階の受付から2階に上がり、初代◎◎から始まり歴代の日銀総裁の肖像画を紹介いただきます。有名なのは高橋是清ですね。後には大蔵大臣、総理大臣になりましたが2.26事件で凶弾に倒れます。

その後、かつての応接室や日銀総裁室として利用されていたという大広間を見学し、地下1階に移動。明治29年の建設から幾度もの増改築を経た現在までの歴史を学びます。

面白かったのは免振構造。かつての建築基盤の更に下に免振の機能を加えていました。地震に耐える「耐震」から地震を逃がす「免震」へという技術革新を知ることができました。

地下1階では、メインイベントのひとつ、明治から平成期まで利用されていたという大金庫の見学です。

イギリス製、アメリカ製、そして日本製の大扉や、地下金庫の外周を走っていたというトロッコのレール跡など当時の姿を見ることができました。

そして、1,000億円の札束(もちろんレプリカ)を見て、なるほど物理的にはこういうサイズなんだ~とビビったり。

 

鉄オタにはおそらくたまらないであろう現金輸送車「マニ車」の模型を見たり。

 

その後、1階に戻って、当時の客溜の間を見学。今でいう銀行のテラーですね。

コリント式の柱頭・アカンサス唐草模様の壁など、いちいちかっこいいんだよなあ。

 

日銀の歴史を学ぶ

冒頭のビデオや展示物では日銀の機能と歴史を学ぶことができます。

昨今の総裁の交代のニュースや緩和・引き締め報道などで何となく知ってはいた日銀なのですが、①お札(日本銀行券)の発行・流通・管理②物価の安定と金融政策③決済と金融システムの安定といった日銀の機能を改めて知ることができました。

2階の見学時に見た歴代の総裁の肖像画。

1982年(明治15年)の日銀発足時、初代吉原重俊。38歳という若さだったとか。そもそも発足時の日銀は50名程度の行員だったとかで、明治初期の日本自身の若々しさが感じられますね。

この肖像画は、初代総裁吉原から二十七代総裁三重野までが並んでおりました。

一枚一枚およそ一畳分の大きさでずっしりと重厚感が感じられます。本当に残念なのが、二十八代以降はしょぼいポートレイトが飾られているだけ、でした。

2000年前夜の頃ですか。この頃に日本の文化は滅んだということでしょうか。。。本当に残念。

 

お金を学ぶ

日銀の機能を学ぶと同時に、お金そのものも学ぶことができます。

特に2024年には日本銀行券、つまりお札が生まれ変わります。そこで使われる最新の偽造防止技術やユニバーサルデザインなどを知ることができました。3Dホログラムにはナルホド~と驚きました。

ちなみに、新札の肖像、ご存知ですね。壱萬円札が渋沢栄一。五千円札が津田梅子。千円札が北里柴三郎です。

そうそう、先ほどの札束1,000億円ですが。ひとつのパレットに40億。それが25個あって1,000億円とのこと。物理的なお札の山(繰り返しますが、もちろんレプリカ)を見るというのもいい体験でした。

 

まとめ

いやあ、とにかく楽しい1時間強でした。

私ら夫婦以外は、お父さんと女の子さん、お母さんと女の子さん、お母さんと男の子、女性2人連れが2組と、都合6組12人。特にお子さん連れのところは本当に素晴らしい教育だなあと思った次第です。

また、日本橋駅は東京駅から徒歩圏内です。地方から東京に遊びに来られる方にもお勧めです。なにせ無料ですし。

90日前からの募集ですので、夏休みの予定組に是非いかがでしょうか。

本店の前は桜並木。綺麗でしたよ~。

ではまた。

 

趣味
スポンサーリンク
シェアする
Seijunをフォローする