心に響く言葉に出会いました。「推しは推せるうちに推せ!」です。2023年に入って偉大なミュージシャンの訃報が相次ぎ、ちょっとショゲていたのですが、この言葉を聞いてションボリなんてしてられないなと思えた言葉です。
こんにちは、セイジュン(@39Seijun)です。先日、TBSラジオ「金曜ボイスログ」を聴いていて、なるほどなあと唸る言葉に出会いました。今日はその言葉について、自分なりに考えてみたいと思います。
TBSラジオの金曜8:30から13:00まで放送されている「金曜ボイスログ」。パーソナリティはミュージシャンの臼井ミトンさんです。毎週楽しいおしゃべりと素敵な選曲(マジで良い!)をラジコで聴いています。
4時間半の生ワイドの中には、いくつものコーナーが設定されていて、その一つに音楽コラムがあります。最新・流行の音楽を追ったものではなく70年代洋楽やジャズ特集などミトンさんの音楽オタク気質が反映されているコーナーです。
先日、そこで提議されたのが、こちら。「社会はロックスターの訃報にどう向き合うべきか」。
「金曜ボイスログ」公式Youtubeチャンネルにリンクを張らせていただきました。是非、ご覧になって頂ければ。
つたない要約で恐縮、以下です。
2023年に入り、音楽業界では訃報が相次ぐ。
高橋幸宏さん、ジェフ・ベック、デヴィッド・クロスビー(放送後には鮎川誠さん、そしてバート・バカラック。。。)。
長く活躍されてきた方々について訃報がニュースになるのはアーティストの偉大さの証左でもあり、受けとめた側がこれまでの作品を振り返りたくなるのは自然な事と理解しながらも。。。
訃報に対する感情の発露として、SNSで亡くなったアーティストを長く好きだった事、そして今でもリアルに好きな事を表現しているのも分かる一方で、率直な物言いだが、「亡くなってから褒め称えても遅い」のだ。
頑張っている時に話題にしてあげて応援することが大事なんだ。
世界的なレベルのアーティストに対して、「応援する」「日頃から話題にして<あげる>」なんておこがましいと思わないでOK。
作り手側(当の本人もその関係者も)は、世界のどこかで自分の音楽を聴いてくれていることは本当に励まされるものだから。
特にSNSの時代、まだ世に広く知られていないアーティストなら尚更だ。
バズるとは、最初に「いいよ」ってリツイートしてくれた人からの連鎖なのだから。
結論。訃報を耳にしてからではなく、普段から推していこう。
以上、ミュージシャンとしてミトンさんからの視点なのですが、音楽だけでなく映画や演劇についても同じであり、また小説などの文芸作品についても言えることだろうなあと思いました。
あらゆる現代芸術・ポップカルチャーについて、せっかく好きなんだったら推しは推せるうちに推していこう。
そのためには、リスナー・観客・読者としての我々自身の積極性も大事になってくるなあとも感じた次第です。
特にアラフィフからアラ還に向かいつつある私の場合、今でも未知なるものへのアンテナを張っているかを自問する必要があります。
未知なるものを受け止めるにも体力がかかります。
例えば、音楽に関して言えばライブに行ってみるといった文字通りの体力から始まって、受け止めたことを解釈できる瑞々しい感性、それを発信する能動性、何が「いいね」なのか伝えることのできる咀嚼・変換力とでも言うべき能力、こういったものを錆びつかせないようにしていかないとなぁ、と文化的スクワットをしていきたいと思いました。
自分のアンテナに引っかかったものをしっかりと味わい、できれば能動的に「いいね」を発信できるように。ただし、「贔屓の引き倒し」は野暮なんだということも注意しながら。
特に歳をとるとね。
今回は、ここまで。また心に響く言葉がありましたら、ご紹介します。ではでは。