ね:ネコの手も借りたい【ねこのてもかりたい】

80年代

 

こんにちは!セイジュン@80年代少年(@39Seijun)です。80年代あいうえお辞典、今回は「ね」の項。斉藤由貴さんのラジオ番組「ネコの手も借りたい」を思い出してみましょう。

斉藤由貴さん、レコード・デビューは1985年2月。

皆さんご存知の「卒業」です。

その直後の4月からは「スケバン刑事」が放映。そうです、こちらも皆さんご存知「何の因果か、マッポの手先」です。

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斉藤由貴さん

1984年「少年マガジン」のミスマガジンでグランプリ。今の斎藤由貴さんからはちょっとイメージが沸かないのかもですが、グラドルでデビューでした。

歌手、斉藤由貴

その後、85年2月に「卒業」でレコードデビュー。

「初戀」「情熱」と続く松本隆・筒美京平のゴールデンコンビによる作品や「悲しみよこんにちは」の森雪之丞と玉置浩二コンビのヒット曲も。

「悲しみよこんにちは」は「めぞん一刻」のテーマ曲でしたね、懐かしい。

「土曜日のタマネギ」「MAY」では、谷山浩子さんの世界観が由貴さんの歌声に実にあっていました。

89年には井上陽水さんの「夢の中へ」をポップなサウンドでカバーしました。たぶん、「夢の中へ」といえば由貴さんを思い浮かべるかたも多いのではないでしょうか。

歌手としての由貴さん。特徴のある声とちょっと危なっかしい音程が、独自の味でヒットが続きました。

こちらが当時のモノのベスト盤。ちなみに、2021年2月に、武部聡志さんプロデュースでセルフカバー集『水響曲』が出ました。デビュー35周年記念盤です。

女優、斉藤由貴

女優業も名作ぞろい。というか、斉藤由貴さんといえば、グラドル・歌手というより女優さんですからね。

大きな瞳とポニーテイルが印象的で、「スケバン刑事」や、NHK連続テレビ小説「はね駒」といったテレビドラマで主役デビューを果たします。「スケバン刑事」の名啖呵にはシビレマシタ。いいですか、引用しますよ、いいですね。

スケバンまで張ったこの麻宮サキが、何の因果か落ちぶれて、今じゃマッポの手先。笑いたければ笑えばいいさ。だがな! てめぇらみてぇに魂までは薄汚れちゃいねぇんだぜ!

 

かたや王道NHKの朝。

「はね駒」は、いまでも「好きなNHK連続テレビ小説」で上位にランクインされます。斉藤由貴さんも、ですが、まだ「独眼竜」前の渡辺謙さんが夫役だったりして、我が家も毎朝かかさず見ていました。

 

映画でも80年代後半には「雪の断章 -情熱-」「恋する女たち」に主演。「恋する女たち」は名画座に見に行きました。氷室冴子さんの原作で監督が大森一樹氏。共演に相楽ハル子さんとおニャン子の高井麻巳子さんがいて、その年代しか出来ない雰囲気の映画で、アイドル映画以上の何かがありました。

その後の、「君は僕をスキになる」ではコメディエンヌぶりを発揮していて、これも名画座で楽しみました。山田邦子さん、大江千里さんなども出ていて、小さなバケツサイズのプリンを作って食べるシーンなど印象に残っています。

 

ラジオ番組「ネコの手も借りたい」

斉藤由貴さんの特徴に大きな瞳とポニーテイルを挙げましたが、その声としゃべり方、そして丁寧な言葉使いも忘れてはいけません。その特徴が最もよく出るのが、ラジオのパーソナリティでした。

ニッポン放送で「ネコの手も借りたい」が始まったのが1986年の4月。

当初は毎年土曜日の夕刻、途中から日曜の夕方に引っ越しして1995年3月まで。

プロ野球のナイター放送の影響で開始時間が半年おきに変わったりしていましたが、ほぼ10年間にわたって、週末の夕方、ラジオから斉藤由貴さんのノンビリとした声を聴くことができました。

台本に沿ったラジオドラマのコーナーから、フリートーク風のものまで。特に初期はアイドルのラジオ番組という面が強かったので、決められた台本に沿っての録音番組ではありましたが、それでも由貴さんの特徴ある声と、綺麗な日本語、丁寧な表現に癒されたものでした。

オープニング曲、こちらです。

「ネコの手も借りたい」に限らずですが、ラジオ番組のオープニングテーマって、長年経ってもひょんなことから街角やラジオから流れてくると、番組を聴いていた当時に一気に振り返れますね。そんな一曲です。

「ネコの手も借りたい」。またひょっこり再開しないかなと思ったりしています。

 

80年代あいうえお辞典、「ね」の項はここまで。次回は「の」の項で。