38,915円87銭。この金額、何だか分かりますか?はい、その通り。日経平均株価の過去最高値です。では、それがいつだったか覚えていらっしゃいますか?そうです。追憶の80年代、1989年(平成元年!)12月29日(金)、大納会の日です。
錦織圭と日経平均株価
さて、錦織圭選手、ご存知ですよね。そうです、テニスの錦織さんです。
ATP(男子プロテニス協会)が発表する世界ランキング自己最高位はシングルス4位(アジア男子歴代最高位)、ダブルス167位。 シングルスとしては日本男子史上初の世界ランキングトップ10入りを果たした。 2014年全米オープン男子シングルスの準優勝者であり、アジア男子史上初のグランドスラム(4大大会)シングルスファイナリスト。また、シングルスとしてはアジア男子史上初のATPワールドツアー・ファイナルズ出場者。グランドスラムに次ぐ格付けのATPマスターズ1000では4度の準優勝。~Wikipediaより~
過去、日本男子選手として、最も成功したテニスプレイヤーと言って問題ないでしょう。
まだまだ、4大タイトルの上位に食い込んでくれると信じて声援を送っているテニスファンは多くいらっしゃると思います。
で、なんで錦織選手が出てくるかというと、彼の誕生日が1989年12月29日。
そうなんです、日経平均株価が最高値を迎えた1989年の大納会の日なんです。
2024年12月の誕生日で35歳になる錦織選手(と同世代の若者)は、日経平均株価だけをみれば、生まれてこの方、原点復帰すら出来ていない状況が続いている訳です。
株価と景気・実態経済はまた別モノとの意見もあろうかと思いますが、経済の状況を示す重要な指数である日経平均株価が戻ってこない「失われた10年」「失われた20年」が90年代から続いていることになります。
1989年のあの頃
経済史的にみれば、
◆1985年9月、日米など先進5か国がドル高是正に向けた協調行動で合意(プラザ合意)。
その後、円高が進んで日銀が利下げ連発。
◆1987年12月、ニューヨーク株式市場で1日に20%超下げる大暴落(ブラックマンデー)。
◆1989年10月、三菱地所が米ロックフェラーセンターを買収。
そして、
◆1989年12月29日(大納会)日経平均株価が終値で38,915円87銭の史上最高値。
と時は流れていきます。そうです、終わってみて気づく「バブル」という奴です。
80年代後半を10代後半として過ごしていた私にとっては、景気の良さを肌で感じる機会はそれほどありませんでした。
大学生(88年から92年にかけて)の頃、六本木のはずれのカラオケスナックでバイトしていたのですが、サラリーマンたちが領収書(会社の金)で随分遊んでタクシー券(会社の金)で帰っていくなあとは見ていましたが、世の中そんなものなのかなとノンポリに思っておりました。
そののち、入社後数年たつと採用が急に厳しくなり入社する後輩たちが少なくなる、
いわゆるバブル崩壊ということを後付けで知ることになります。
1989年の大納会のころ
さて、暦をもう一度1989年12月に巻き戻します。大納会の2日。大晦日です。
1989年のレコ大を振り返っておきましょう。
日本レコード大賞最優秀新人賞は、マルシアの「ふりむけばヨコハマ」
そして、
栄えある日本レコード大賞は、Wink の 「淋しい熱帯魚」でした。
さて、80年代あいうえお辞典。次回は、「し」の項で。