1983年4月2日。土曜の深夜のフジテレビ。「オールナイトフジ」の放送が始まりました。
MCは秋本奈緒美さんと鳥越マリさん。懐かしいなあ~。
オールナイトフジ:出演者は一般の女子大生
さて、「オールナイトフジ」。出演者は一般の女子大生でした。
オールナイターズと称してキャッキャッしている女子大生たちの番組を、土曜の深夜に生で放送するというもので、この番組をきっかけに空前の女子大生ブームが起きました。
MCには片岡鶴太郎さん。
鶴太郎さんが、性格俳優や画家・書家になるずっと前、まだお笑いの鶴ちゃんとして活躍しているころで、番組開始時はなんと29歳。
そして、デビュー直後のとんねずがバリバリの原色ファッションで、突っ走りまくってました。「一気!」を歌って、テレビカメラぶっ壊してましたよね。
おかわりシスターズ
さて、オールナイターズの中から出てきたのが「おかわりシスターズ」。
山崎美貴さん、松尾羽純さん、深谷智子さんの女子大生トリオを、鶴ちゃんが「おかわりシスターズ」と名付けたのが始まりです。
当初は、ビデオ紹介コーナーのMCを2人(山崎さん、松尾さん)でやっていました。ちょっとエッチなビデオが出たりすると手で顔を隠して、でも指の隙間からしっかり見ていて、といった辺りから人気者になったと記憶しています。
そんなおかわりシスターズ、レコードも出しています。代表曲がこれ、「恋のアンコール」。
当時、PVなんて言葉も無かった時代ですが、しっかりミュージックビデオが作られていました。
湘南・鎌倉近辺と思われるロケ地や思いのほかコンサバティブな衣装・髪型なども80年代初頭の風俗ですね。
ちょうど中学生の僕らは、土曜の深夜番組・少しお姉さん世代の女子大生という響きにイチコロでした。
今考えるとさほど過激ではないと思うのですが、80年代中期にしてみれば女子大生が何やってんだということなんでしょうしょうね。
オールナイターズ から おニャン子クラブ そして、AKB48へ
フジテレビが絶好調の80年代。
オールナイトフジの構成作家だった秋元康さんが、1985年に「平日夕方に女子高生で」とアレンジしたのが、夕やけニャンニャンであり、おニャン子クラブでした。
その20年後の2005年に始まったのがAKB48。そこからすでに15年。
そう考えると女子版グループアイドルの原型は、オールナイトフジにあったんでしょうね。
80年代あいうえお辞典。ア行が終わりました。次回からカ行に入ろうかな。