夏の午後、高尾山でヒグラシ探し

趣味

こんにちは、セイジュン(@39Seijun)です。この夏のテーマのひとつに、「ヒグラシの鳴き声を聞きたい」というのがありました。

今年やりたい100のこと」の一つに、【ヒグラシの鳴き声を聞く】というのをピックアップしておりましてね。子どものころは当たり前のように耳にしていた“カナカナカナ…”という涼しげな声。けれど、ここ数年はすっかりご無沙汰です。

先日、近所の神社でラジオ体操をしたときも、耳に届いたのはミンミンゼミやアブラゼミ、ツクツクボウシばかり。「ヒグラシって、どこに行っちゃったんだろう」と思っていたところ、昨日の午後、ふと思い立って京王線で高尾山に向かいます。

 

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夕方からの高尾山

都心を15時過ぎに出発し、高尾山口駅に着いたのは16時ちょいすぎ。ケーブルカーの麓駅は下りの方が最後の記念撮影を撮っておられましたが上りの人はまばらで、ケーブルカーも混雑なし。中腹の駅に降り立つと、もうそこには——待ってました!ヒグラシの合唱です。夕方の森に響く透明な声は、まさに夏のご褒美ですね。

ヒグラシの声を聞けたということで、ここでミッション・コンプリートなのですが、せっかくなので山頂まで行こうと、薬王院方面のルートへ。

茶屋はすでに閉まり、薬王院も扉を閉じていたので、楽しみにしていた「健康手帳」のスタンプは今回はお預けとなりました。ちなみに、十一丁目茶屋の営業時間は10:00~14:45、薬王院は8:30~16:00です。

道中は蝉の声がずっと背中を押してくれて、30分ほどで山頂に到着。曇り空で富士山は望めず、湿気も多かったのですが、これはこれで夏らしい山の空気です。

 

下りは静寂から

下山は4号路を選びました。下り始めてしばらく、頂上付近では蝉の声が全く聞こえません。代わりにウグイスなど鳥の声が心地よく響きます。

標高や気温、木の種類が違うせいでしょうか。

やがて中腹に差し掛かると、空気が少し重くなり、蝉の声が一気に復活。

特にヒグラシの声が夕暮れの森を包み込みます。4号路の下りは約30分、そのうち前半15分は静寂ゾーン、後半15分は蝉ゾーンという面白い体験でした。

 

高尾山のヒグラシ豆知識(受け売り)

ヒグラシは標高のある涼しい林や沢沿いを好むため、都心部ではほとんど聞くこともなくなっています。

高尾山は自然が豊かで、特に6号路の沢沿いや4号路・中腹付近が鳴き声の“ホットスポット”とのこと。鳴き始めるのは7月中旬〜8月中旬、日中は暑さで静かですが、気温が下がる16時〜18時頃が狙い目のようです。

ちなみに高尾山では、ミンミンゼミ、アブラゼミ、ニイニイゼミ、ツクツクボウシなど多様な蝉が生息しており、夏の山道はまさに「蝉のサウンドスケープ」を楽しめました。

 

下山後の極楽タイム

ケーブルカー駅近くのビアガーデンには後ろ髪を引かれたのですが。。。

汗を流したい気持ちが勝って駅前の温泉「極楽湯」へ。夏季料金1,300円です。

 

サウナ3セットでしっかり整い、生ビールをひと口。一汗かいたあとに飲むビールは、なぜこんなにも美味しいのでしょう。塩分補給にきゅうりの浅漬け、さらにビールをおかわりして餃子とカレーライスをペロリ。

そうそう。サウナの途中に露天風呂で呆けていたら、ここでもヒグラシの声が聞こえました。なーんだ、最初っからここでよかったじゃん…というなかれ。山に登って汗かいて、お風呂に入って汗流した果てに飲むビールが美味いんですよ。

さて、小一時間のんびりして京王線で帰路へ。思いつきで出かけた半日旅は、ヒグラシの声と極楽湯で締めくくる、完璧な夏のご褒美になりました。

今回は以上です。ではまたー。