ココロに関する本3冊:ブックレビュー

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セイジュン
セイジュン

こんにちは、セイジュン@アラフィフ応援隊(@39Seijun)です。

先般、カラダに関する本のレビューをしましたが、今回は「ココロ」について読んだ本を3冊ご紹介します。

まずは最初にエクスキューズから。

ご紹介する3冊の本はいずれも新刊でもなんでもありません。3冊目の文庫は10年近く前、残りの2冊も数年前のものでベストセラーにもなっていますので、何を今さらという向きもありますが、この3冊を読んでの感想など。

まずは、「最高の休息法」。世界のエリートがやっているという枕詞があり、また著者自身が「イェール大学で学び、米国で18年診療してきた精神科医」とあります。いわゆるエビデンスに基づいた西洋医学の観点から休息法を解きます。

 

2冊目は「これも修行のうち。」。1冊目が西洋医学だったのに対して、こちらは僧侶が記した「プチ修行」をまとめた本。言ってみれば仏教に根差した啓蒙書なのですが、1冊目と驚くほど似ている部分があります。面白いですね。

 

3冊目が「「そこそこほどほど」の生き方」。タイトルの通り、「そこそこほどほど」に機嫌よく過ごしていくための考え方を紹介してくれています。タイトルに惹かれて何気なく買った文庫本だったのですが、大いに救われました。

 

では、3冊。掘り下げていきましょう。

 

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最高の休息法

 

「世界のエリートがやっている」という枕詞、「脳科学×瞑想で集中力が高まる」という惹句がちょっとベタですが中身は分かりやすく休息法を解いてくれています。著者は日米で活躍される精神科医、久賀谷亮氏。

冒頭見開き14頁を使って、7つの(カラダのというより、ココロの、更にいえば脳の)

休息法がイラスト付きで展開されています。著書の伝えたい事、読者が受けとりたい事はここで完結されています。そういう意味でいえば、昨今のネットで流行っている「図解」を2016年の出版当時に行っているのはスゴイですね。

その後は、アメリカに留学中の脳科学の研究者(ちなみに29歳の女性)が長老の研究者に教えを請いながら、脳の休息法を学び、実体験する物語・フィクションが綴られています。先行研究などのエビデンスもしっかり書いてあるところもいいです。

端的に言えば、瞑想方法・マインドフルネスの手法が書かれていて、その手法も出版から5年以上が経過した今では世に広まっています。というか、この本が起点となって瞑想・マインドフルネスが語られるようになったということでしょうね。

①毎日決まった時間に②定まった姿勢と③呼吸法を行いながら④体の感覚に意識を向けるというやり方です。

その方法と理由、根拠を物語形式で紹介しており、サラッと楽しく読めてしまいますが、何度か読み直して自分の生活に取り入れるところまで持っていきたいですね~。

これも修行のうち。

著者は、僧侶 草薙龍瞬さん。この本の前にも「反応しない練習」を出版されていて、本書は2016年に出版されています。

プチ修行として、日常の中に取り入れることのできる生活習慣をピックアップしてくれています。具体的には、カラダの感覚に集中する、ココロにある思いにラベリングするなど、実際のやり方も詳しく説かれています。

 

「最高の休息法」と「これも修行のうち。」で説かれている内容が非常に似ています。「すわ、パクリ!」というのでは全くなく、エビデンス・科学的な実験と検証を基にした西洋医学と、宗教に根差して修行として示している広義の仏教書が、アプローチは違うものの「瞑想・マインドフルネス」の有効性を語っていることに面白さを感じます。

 

両書を読むと、瞑想・マインドフルネスが、脳にとって科学的に良い活動であることと、ココロの持ちようとしてもスッキリできることが理解できます。

 

「そこそこ ほどほど」の生き方

 

著者はコラムニスト・編集者の深澤真紀さん。本書を読むまで存じ上げていなかったのですが、「草食男子・肉食男子」といった流行語を命名するなど独特な視点でTVのコメンテータなども務めていらっしゃったとのこと。

本書は文庫版が2012年に発刊されています。僕はブックオフの本棚からタイトルが面白そうでピックアップしました。

 

引用させいただきます。

「ポジティブ」も「前向き」も「自分探し」も「努力すれば夢が叶う」も、いいことのように聞こえますから、信じて実践している人も多いでしょう。

もちろん、それでうまくいく人は問題ないのですが、こういう前向きな考え方によって、かえって疲れてしまう人も多いものです。(略)

考え方をかえて、「そこそこほどほど」に生きてみましょう。「そこそこほどほどほの自分のままで、そこそこほどほどに自分を長持ちさせる」のも、大事なことです。

 

自分をメンテナンスするという考え方。

長年使った時計に油をさしたり、パソコンのデフラグをしたりといった間隔で自分の(特にココロの)修理修繕・メンテナンスをしてみては、というアドバイスは実にすんなり腹に落ちました。

以上。前回はカラダに関する本をピックアップしましたが、今回はココロに関する本を挙げてみました。いずれもオススメです~。